RaN240 アポロ11号の画像5886
Image 5886 of Apollo 11

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito @ 9621 ANALYSIS)

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 はじめに

 図1はNASA のサイト [1] にあるApollo Image 5886 [2] です。
 これについては、次のページで一度解析しています。
 NASA Apollo画像の光源が人工的な照明であることCPP204 Light Source of NASA Apollo Image must be Man-made Lighting
 このときの解析は、この画像から、人工的な構成物である、着陸船、宇宙飛行士、星条旗、何らかの支柱などを取り除いて残る、月面について色紋解析したものを、地球のいろいろな光源の解析と比較したところ、暗い夜で使われている人工的な光源のものが対応したということでした。
 この画像について、このこととは異なる視点から再解析します。

図1 Apollo Image 5886(画像A, code=A)

 光核解析

 図1の画像Aをゴブリンクォーク9に取り込んで、光核解析を行いました。このとき、図1そのものを縮小してから全体を取り込むのではなく、そのままのサイズで上半分を解析しています。
 光核解析というのは、画像の中の色を濃淡値(濃度)として判断し、もともと濃淡値が0-255の範囲にある全画素から、たとえば、0-64の範囲にある画素だけを残し、この画素の色値を、もとのキャンバスである0-255へと広げ直したものです。

図2 濃淡値0-64の光核解析

 この図2「濃淡値0-64の光核解析」には、不思議なハローが現われています。

図3 濃淡値64-128の光核解析

 この画像で不思議に思えるのは、着陸船の影に入っているはずの宇宙飛行士の背中にかすかな光があたっていることです。これは月面からの反射なのでしょうか。

図4 濃淡値128-192の光核解析

 宇宙飛行士の頭上あたりに、着陸船に取りつけられた小さなライトがあります。しかし、この光は宇宙飛行士を照らしていません。着陸船の支柱がこれによって照らされているようですが。
 星条旗が明るすぎます。
 月面の明るさが、着陸船から遠ざかるにつれて弱まっています。これはとても不自然なことです。

図5 濃淡値192-255の光核解析

 192-255という、とても明るい部分だけを残したわけですが、月面で、この明るさとなっている部分が、着陸船の少し向こうの、小さな領域だけです。
 また、このとき、星条旗の明るさは異常なレベルです。

 光源の位置

 図1をゴブリンアイで明るくしてから、ハローのライン(赤)と、月面に立てられた支柱や着陸船の脚部の関節部分などの、実体と影を結ぶライン(黄緑)を描いて、このときの光源の位置(P)を求めました。

図6 光源の位置

 このPの位置に光源があるということは確かです。
 しかし、暗い空に、この光源Pへの方向とは、まったく異なる方向についてのハローが写っています。
 光源は2つ以上あるとみなされます。
 かりに、Pの位置に太陽が写っているとしたとき、上記の図4や図5のような、明るい光の残り方を説明するのは困難です。
 図5では、着陸船のすぐそばにだけ、明るい光があたっていますが、高度は低いとしても、もし遠方の太陽が月面を照らしていたのなら、もっと向こうのほうにも、同じくらいの明るさをもつ地点があるはずです。

 星条旗の支柱の影

 図5の「濃淡値192-255の光核解析」では、星条旗の明るさがきわだっています。この星条旗の面は、光源Pに対して、この光をストレートに受ける向きとはなっていません。
 この星条旗を支えている支柱の根元を拡大して調べてみましたが、支柱の影と確認できるものはありません。旗の影があるとしても、この画像の外になりますから、これを調べることは無理です。
 この星条旗が合成かどうかというのは、この画像が月面で撮影されたか、それとも地球のスタジオで撮影されたか、ということとは別の問題ですが、いくつも疑問が残ります。

図7 星条旗

 考察

 アポロ11号の画像5886における光源の位置は、図6で示したPのところにあります。真上にある光源のばあい、このような解析で、すぐ近くに光源が特定されるなら、それは太陽ではありません。ただし、太陽の高度が低くなると、このように、放射状の影が生じることもあります。
 しかし、アポロ11号の画像5886を光核解析で調べてみると、ここに写っている着陸船の、すぐそばの月面だけが明るく照らされている図4や図5は、Pの光源が太陽であるとして説明することができません。
 星条旗が合成かどうかについては、かんたんに判断すべきことではなかったかもしれません。この部分のコントラストだけを、あとから強調したという可能性もあります。支柱の影が確認できないということは、地形の凹み部分に隠れてしまったと反論されるかもしれません。
 星条旗についてコメントしたのは蛇足だったようです。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Feb 18, 2016)

 参照資料

 [1] NASA のサイト history.nasa.gov
   http://history.nasa.gov/ap11ann/kippsphotos/apollo.html
 [2] Apollo Image 5886
   http://history.nasa.gov/alsj/a11/AS11-40-5886.jpg

 

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