RaN291 地球人はどこにいるのか(45)ラー文書「一なるものの法則」
Where is the earthian? (45)THE RAW MATERIAL “THE LAW OF ONE”

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito @ 9621 ANALYSIS)

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 はじめに

 ラー文書「一なるものの法則」[1] は、形式上、次の三人が著者ということになっています。

 @ ドン・エルキンズ ◇ (終身在職権をもつ)物理学の大学教授だったそうですが、1965年に辞めて、「ラー文書」につながる探求の調査活動に打ち込んだということです。「ラー文書」におえる、ほとんどの質問を行っています。1930年生まれで1984年に逝去されました。
 A カーラ・L・ルカート ◇ 1943年生まれ。学校図書館の司書を6年務めたあと、1970年よりドン・エルキンズとその研究調査を補佐することに専念(フルタイムで働くことになった、とあります)し、「ラー文書」における媒体を務めています。
 B ジェームズ・マッカーティ ◇ 1947年生まれ。1980年にドン・エルキンズとカーラ・L・ルカートの調査に合流し、いろいろなことをする助手として働き、「ラー文書」のための記録テープを起こしています。カーラ・L・ルカートとジェームズ・マッカーティは、この調査時、それぞれ「未婚」でしたが、のちに二人は結婚したようです。

 「ラー文書」(第一巻)は、3人のそれぞれによる序文が記されたあと、1981年の1月15日に始まる「セッション 01」から、同年2月17日の「セッション 26」までが収録されたものとなっています。これらのセッションは、媒体であるカーラのエネルギー状態を配慮して、ラーが打ち切りの判断をして終わります。ほぼ1回につき1時間くらいです。
 このようなセッションは1984年3月15日の「セッション 106」まで続けられ、5巻に分けて出版されているようです。この情報は、次のサイトに記されています。
 The Law of One - PDF version
 このサイトでは、これらの5巻について、まるまるpdfファイルでダウンロードできるようになっています。

 「ラー」と地球とのかかわり

 「ラー」は単独の存在の名前ではなく、グループとしての名前であり、地球人が「社会的記憶複合体」と呼ぶものと言っていますが、これについての意味は、私には分かりません。
 ラーたちは「古代エジプト人」と交信していたそうです。([1] session 01)
 地球年で1万1000年前に、(中略)地上の二つの文明を訪れています。
 第18王朝の時代にファラオと接触することができました。このファラオの名前は「アモン」でしたが、本人の意思により「アテン」と変えられました。「アクエアテン」とか「イクナトーン」という別名もあったそうです。([1] session 02)
 約1万1000年前、(地球で)戦争が初めて勃発しました。アトランティス文明のときのことです。
 約1万821年に起きた紛争で、陸地の形が変貌し、アトランティスの大部分が浸水により姿を消しました。このとき、ポジティブ志向の集団のうちの3グループが、崩壊前に、チベット、ペルー、トルコの山岳地帯に落ち着きました。([1] session 10)
 ラーたちは1万1000年前にエジプトを訪れたあと、地球を去ったそうですが、「その際に一緒に来ていた存在たち」が「南アメリカ」に「およそ3500年後にもう一度戻って来ています。」([1] session 14)

 心/身体/霊複合体

 ラーたちは私たち地球人のことを「自らの思惟する心(マインド)、身体(ボディ)、そして霊(スピリット)の複合体を介したあなたがた」と呼んでいます。これ以後、翻訳者の判断で、これは「心/身体/霊複合体」というスラッシュ語(/語)として現されることになっています。「人間」とか「人類」とか「地球人」という言葉は使われません。
 ルドルフ・シュタイナーの透視による分析(「神秘学概論」[2])では、人間は「肉体」と「エーテル体(生命体)」と「アストラル体」と「自我」から成り立っているそうです。このときの「肉体」が「(ラーいわく)身体」で、「自我」が「(同)心」で、「エーテル体とアストラル体」が「(同)霊複合体」と考えるのが良いかもしれません。
 金星のエーテル界にいる、集合意識ハトホルによると(「ハトホルの書」[3])、人間は、「肉体」と「カー体(プラーナ体)」の次に「感情体」がきて、さらに「メタル体」そして「(シュタイナーのものとは異なるようですが)アストラル体(精妙な鞘)」と続き、この外に「卵型のエネルギー場の(ハトホルたちが呼ぶ)エーテル体」があって、「もっとも密度の薄いコーザル体」が最後にくるものということです。([3] pp83-84)
 この「コーザル体」の説明文を読んで私は驚きました。
 ほかの数々の光の卵のうえに光の点として位置しています。([3] p84)
 これは、ドン・ファンらアメリカのインディアンらにおける呪術師たちが見ている「輝く卵」と「集合点」のことではないでしょうか。
 ハトホルらの分析での「カー体(プラーナ体)」から「コーザル体」までを、ラーたちの「霊複合体」とみなせば、つじつまは合います。問題はありません。

 惑星連合と「評議会」

 私たち(ラーたち)は惑星連合に属しています。([1] session 02)

 ラーたちは金星の六次元(第六密度の世界)にいるそうですが、地球の三次元(第三密度の世界)にいる人類とかかわるため、どのようにしたのかが、質問者から問われました。そのときの答えに、次のような記述があります。

 私たち(ラーたち)はいずれの光粒子やゆがんだ光粒子にも存在する知的無限を、思考を使って六次元から操作することができます。私たちはそうやって、三次元で見ることのできる、自分たちの六次元の心/身体/霊複合体の複製(レプリカ)で自分たちを覆うことができたのです。私たちはそうした実験の実施を、地球を見まもる「評議会」から許可されていたのです。([1] session 06)

 すこし長い引用となりましたが、ここのところの最後に「評議会」という言葉が現われます。そこで質問者は、その「評議会」はどこにあるのですか、と問います。

 この「評議会」は、土星のオクターブ、または第八番目の密度、すなわち第八次元にあります。あなたがたが三次元の言葉で「土星の環」として理解されている領域に位置しています。([1] session 06)

 「惑星連合」には、約53の文明があり、それらが約500の惑星意識複合体を構成しています。(中略)あなたがたの第三次元を超えた次元にすでに達した地球からの存在たちも含まれていますし、あなたがたの太陽系の惑星レベルの存在たちや、ほかの銀河(これは星系の誤用)の惑星レベルの存在たちもいます。([1] session 06)

 「評議会」のメンバーは、「連合」を代表する存在たち、ならびにあなたがたの第三密度に対する責任能力のある、あなたがたの内なる空間の波動レベルからきた存在たちです。([1] session 07)

 質問者が「惑星連合はなぜ、どのようにして形成されたのですか」と問いました。このあとのラーたちの説明は、とてもていねいで、そのため、かえって分かりにくくなっています。せんえつかと思われますが、もうすこし私たちのレベルのもので理解できるようなものへと、読みかえることにします。

 遠い昔の物語です。複数の、数少ない惑星存在たちが、「他者への奉仕」という、同じ目的をもっていることに気がつきました。そこで、互いの体験による知識を参照し合うため、「中央思考複合体」という場所に「社会的記憶複合体のデータ」を提供し合うようになりました。やがてそれが「組織」となってゆき、互いの仕事を高め合うことができるようになりました。([1] session 16, 黒月樹人の編集, 「 」の中は原文よりの引用)

 惑星連合はたくさん存在します。([1] session 16)

 地球のさいしょの存在たち

 質問者(ドン・エルキンズ)がラーたちに次のような質問をしました。

 この惑星(地球)の上で、原始の、最初の存在についてですが、それらの起源は何なのですか。この惑星で存在する前、それらはどこにいたのですか。([1] session 09, 英文の原典より黒月樹人が翻訳)

 この質問に対するラーたちの答えは次のようなものです。英語による原文を示してから、日本語へと翻訳します。

 Ra: I am Ra. The first entities upon this planet were water, fire, air and earth.
 ラー 私はラー。この惑星上でのさいしょの存在たちは、水、火、空気、そして土です。

 最後にくるearthを、@地球、A世界、と訳さないのは、これらの訳ではthe earth とtheがつきますが、ここではついていません。B大地、C土、の中では、他の要素と対応させれば、C土 が適当だと思えます。
 このあと質問者は、言葉の選び方がうまくなかったと反省したようで、さらに具体的な表現へと変え、人々(the people)に限定して問い直しています。これに対してラーたちの答えの骨子は「火星から来た」というものでした。
 上記の質問と答えについての考察へと戻ります。
 ラーたちの答えによると、「地球上でのさいしょの存在は、水、火、空気、土」の4つです。
 「ハトホルの書」[3] の中に「第8章 聖なる元素」というところがあります。この中でハトホルたちは、「聖なる四大元素」として、EL(土)、KA(火)、LEEM(水)、OM(空間ないし気)を取り上げています。EL, KA, LEEM, OMを外来語として発音すると「エル・カー・リーム・オーム」だそうです。
 ここのところの説明のまえに、これらの「聖なる四大元素」の意味についての説明があります。そこのところを要約します。

 物質世界というものは体験領域のほんの一部にすぎません。(中略)意識そのものの精妙な領域、すなわち、「聖なる元素」が息づく意識として振動している原型的領域にアクセスすることにより、人はより壮大なる意識の連続体に気づくことができるのです。(このあとはカッコ内の注釈よりの抜粋です)ここでいう原型的領域は、(中略)「物質の地下世界」と呼ぶ世界に満ちている「原初の力」を意味します。これは、意識が物質をたえず再生しつづける「下位の量子領域」という理論上の場所に似ています。「聖なる四大元素」はこの不断のプロセスの一部です。([3] p185)

 ルドルフ・シュタイナーの透視による情報の中にも、これに関するものがあります。これらの四大元素のそれぞれに、精霊とも呼べるものが存在しているというものです。空気の精についてはシルフ(Sylph as Air Elemental)という名前が付けられています。

 上記の「聖なる四大元素」のところで、私が注目したいところがあります。意識が物質をたえず再生しつづける「下位の量子領域」のところです。
 私たちの物質世界がどのように成り立っているのか。このような問いに対して、現代科学の最先端の物理学者たちが理解していると思って説明していることが、私たちの世界についての説明になっていないと思われるからです。たしかに、物質だけに限れば、そのような探求は間違っていないのかもしれません。しかし、ドン・ファンら呪術師たちが、ひょっとすると「コーザル体」までを見ているというところまでゆかなくても、ハトホルたちが「カー体」と呼び、シュタイナーが「エーテル体(生命体)」と呼ぶものくらいなら、私たちの誰でも感じ取ることができます。
 たとえば、最近まだやっているかどうか知りませんが、若いころ都市で仕事をしていたとき、渋谷などの人がたくさん集まるところで、「手かざし」をさせてほしいと言ってくる若者たちが数多くいました。彼らは、人間のエーテル体を接触させることにより、人間のエネルギーの流れを変えることができるということをきっかけとして、自分の意志を自分でコントロールできなくなっているということが分かるので、私はいつも断っていました。
 そのような、宗教的なかかわりなぞなくても、見えない身体のエーテル体を接触させて、相手のエネルギーの流れを調整することはできます。その方法についての本が出ていましたので、それに従ってやってみたことがあります。たしかに、そのようなことはできるのですが、施術者の側の自分のエネルギーの状態がおかしくなって、体調が狂うので、私はもうやらなくなりました。
 人間などの動物では観測できていませんが、植物の、とくに葉の尖った針葉樹では、その細い葉の周囲に、かなり広い領域で、眼には見えないけれど、画像としてかすかに記録でき、画像解析の手法で目に見える状態へと変えることで、どうやらカー体に相当するものが存在することが分かります。
 現代物理学は、このような領域についての研究を、ほとんど無視しています。

 ラーたちの「密度」ハトホルたちの「振動数」

 現代物理学者たちがおちいっている、もうひとつの盲点についてのヒントがあります。それは「次元」とか「時空間」というものについての視点です。
 ラーたちは、私たち地球人が活動している世界について、「この時間/空間(this time/space)」([1] session 01)とか「数千年におよぶあなたがたの局所的空間/時間(the time/space of several thousand of your years)」([1] session 02)と呼んでいます。あるいは「あなたがたの空間/時間的ゆがみの記録において第十八王朝として知られる時代(In the Eighteenth Dynasty, as it is known in your records of space/time distortions)」([1] session 02)と表現しています。
 どちらが先というルールはなくtime/spaceでもspace/timeでもよいようですが、古代エジプト時代については、space/time distortionsとして、「時間のゆがみ」が強調されています。ラーたちにおいては、私たちの世界は「時間」と「空間」のスラッシュ語で表現できるということです。
 もうひとつ、私たちの世界とラーたちの世界を区別する要素があります。ラーたちは「次元」と「密度」を区別していないようです。
 質問者が金星の状態について質問したところ、ラーたちは次のように答えています。

 金星の第三密度の環境(The third-density conditions)は、あなたがた人類の生物形態が生存するのに適していません。しかし、金星の五次元と六次元の環境(The fifth and sixth dimensions of that planetary sphere)は、成長/学び/教え(growing/learning/teaching)に非常に貢献します。([1] session 06)

 地球人たちが地球の「第三密度」にいて、ラーたちは金星の「六次元」にいるようなので、このような比較がされたようです。
 「ラー文書」では、地球の「第二密度」にいる人間型の生命体についての情報がいくつか記されています。いわゆる「ビッグフット」などのことです。これにふれてゆくと長くなってしまいますから、ここで止めておきます。

 ラーたちは金星の「六次元」にいるそうですが、同じ金星の「四次元(第四密度)」にハトホルたちという存在がいるということです。
 ハトホルたちは地球人との違いについて、次のように表現しています。

 あなたがた(地球人)のエネルギー場に特徴的な固有の波動があるように、わたしたちの仲間(ハトホルたち)も特有の振動性のエネルギー場に存在しています。わたしたちは単にあなたがたより速く振動しているというにすぎません。([3] p18)

 もうひとつ取りあげます。

 あなたがたがエネルギーであるという解釈から入ってゆきましょう。わたしたちがエネルギーの話から始める理由は、現時点の地球では、あなたがたの意識が三次元の現実(リアリティ)と呼ぶところ、つまりあなたがたの身体的感覚によって見たり触れたりできる物質界に固定されているからです。([3] p20)

 このような見解は、(引用しませんが)ドン・ファンらの呪術師によっても語られています。ハトホルたちは、このすぐあとに、私たちの現代科学における盲点についての貴重な情報を述べています。

 エネルギーのスペクトル、すなわち地球の物理学者がまだ解明していない電磁スペクトルのなかでは、そこに存在するもののうちあなたに見ることのできる範囲は1パーセントにも満たないのです! ([3] p20)

 ハトホルたちの説明によれば、私たちの物理世界と、私たちがまだ知らない世界との違いは、それらのエネルギー場の振動数にあるということです。
 私たちの世界の現代物理学者たちは、私たちの物質世界をエネルギー場として観察してはいますが、その「振動数」についての視点は、どうやらなさそうです。
 現代科学の技術から遠い世界で生きている、ドン・ファンらの呪術師たちは、人間の意識やエネルギーを観察することで、ハトホルたちやラーたちの視点に近いものを見ているわけです。
 「コンタクト」[4] や「ギャラクテックファミリーと地球のめざめ」[5] で、プレアデス人のサーシャは、第三密度の物理空間にいる地球人と、第四密度の世界にいるサーシャらの宇宙人が、直接顔を突き合わせて会うことができないのは、脳波の違いに理由があると述べています。
 私たち地球人はベータ波という脳波で、この物理的な世界に焦点(周波数)を合わせているけれど、サーシャら宇宙人には、そのことがむつかしい。しかし、私たちは夢見という状態のときはシータ波という脳波の状態であり、それならサーシャらの現実と近くなると言います。
 このような知識から、脳波から推測される、「周波数」や「振動数」という視点で、この物理的な世界の物質を調べることができないだろうかと、私は考えます。なにか、このような視点をつきつめてゆく「手がかり」としての技術的な手順が見つかれば、とも思っているのですが、ここでアイディアは止まってしまいます。

 あとがき

 「ラー文書」には、まだまだ取り上げたいテーマが数多く記されています。
 「第一密度」や「第二密度」の存在たちのこと。「マルデック」のこと。「密度とオクターブ」のこと。「ナスカの地上絵」のこと。「オリオン・グループ」のこと。「テスラ」のこと。これらのこともありますが、とりわけ今気になっているのは「知的無限」という言葉です。英語ではintelligent infinityと記されているものですが、どうやらこれは、ドン・ファンらの呪術師たちが、「意志」「抽象」「無限」と呼ぶものと同じものではないかと、知識探偵としての私のインスピレーションが感じるわけです。
 「ラー文書」(第一巻)では、わずかに語られるだけですが、英文のTHE RA MATERIAL(Vol.2)のトップにあるsession 27では、このintelligent infinityがたくさん現われます。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, April 17, 2016)

 参照資料

[1] ラー文書「一なるものの法則」、ドン・エルキンズ, カーラ・L・ルカート, ジェームズ・マッカーティ(著)、紫上はとる(訳)、ナチュラルスピリット(刊)2008
[2] 「神秘学概論」、ルドルフ・シュタイナー(著)、高橋 巌(訳)、筑摩書房(刊)1998
[3] 「ハトホルの書」アセンションした文明からのメッセージ、トム・ケニオン&ヴァージニア・エッセン(著), 紫上はとる(訳)、ナチュラルスピリット(刊)2003
[4] 「コンタクト」リサ・ロイヤル・ホルト(著)、キース・プリースト(共著)、鏡見沙椰(訳)、VOICE(刊)2014
[5] 「ギャラクテックファミリーと地球のめざめ」、ジャーメイン&サーシャ(著)、リサ・ロイヤル・ホルト(チャネル)、鏡見沙椰(訳)、VOICE(刊)、2013

 

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