RaN294 地球人はどこにいるのか(48)重力のない物理的な世界
Where is the earthian? (48)PHYSICAL WORLD WITHOUT GRAVITY

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito @ 9621 ANALYSIS)

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 はじめに

 「バシャール」[1] を読み返し、そこで語られている宇宙船の移動法が、私たちの物理学の考え方から、まったく異なるものであることを知りました。
 その方法というのは、宇宙船の周囲を特殊な泡で包むことにより、周囲の空間を切り離すという技術のもとで、空間と時間に関する宇宙船の周波数を、異なる空間と時間へと変換してから、間にあった泡を取り除くというものです。
 ここで述べられていた「特殊な泡」は、これまで私が研究してきた、本物とみなせるUFOの周囲に「雲のようなもの」が存在しているという観測結果を、うまく説明しています。
 ウェブ上に氾濫している、地球人の画像加工技術によって作られた偽物UFOでは、そのような「雲」がまったく考慮されていないので、背景となっている空間とのつながりかたを調べると、ここに大きな違いがあることが分かります。
 「バシャール」[1] から「バシャール2」[2] さらには「バシャール3」[3] へと、宇宙存在バシャールからのチャネリング本が出版され、多くの人が読み、そして、行動することによって、生き方(や考え方)を変えてきたと思われます。そのようなことが、ある種の現象となって、この世界の様態を変えてきたとも考えられます。

 ところで、このリーフページのシリーズでとりあげて考えてきたことは、かんたんに言ってしまうと、私たちの世界には何か抽象的なものが潜んでいるのではないかということです。
 ここまでまとめてしまう必要はないかもしません。このリーフページのシリーズのいちばんさいしょのものは「宇宙人はどこにいるのか」というものでした。そこからふりかえって「(私たち)地球人はどこにいるのか」と視点を変えることにより、私たちの世界のことを、現代科学の視点だけではなく、古くから言い伝えられてきた、呪術や、宗教や、魔術や神秘学や、このようなものから、より統一的に説明できる解釈を見出そうとしてきました。
 まるで、なんらかの「まとめ」のような文章になっていますが、このシリーズはまだ完結していません。

 このリーフページのテーマへと進みたいと思います。
 これはRaN246としてまとめた、地球人はどこにいるのか(1)スタニスワフ・レム「新しい宇宙創造説」からのつながりです。
 スタニスワフ・レムは「新しい宇宙創造説」という文学作品の中で、次のようなアイディアを展開しています。

 私たちが存在する宇宙の歴史において、私たちの太陽系が生まれる前の、宇宙の第一世代(の星々で進化した存在)が、私たちの周囲に広がる物理的宇宙の法則を、まさにゲーム感覚で生み出したのではないか。そして、そのときに用いられた原則が、私たちも知ることとなったゲーム理論という戦略であり、そのようなことにより、私たちが宇宙の沈黙と呼んでいる現象が生じた。

 このような仮説そのものが正しいかどうか、ということも興味のわくことですが、私は、これらの中に含まれる、下部構造となる、いくつかのことがらについて、この世界にある、物理的(フィジカル)な知識や、超物理的(メタフィジカル)な知識の中から、関連すると思われるものを探してきたわけです。
 たとえば、このアイディアにおいて太文字で示した3つの要素があります。「宇宙の第一世代」と「ゲーム理論という戦略」と「宇宙の沈黙」ですが、これらはたんなる象徴としての言葉だと考えてください。つまり、「宇宙の第一世代」というのは、このような、物理的な宇宙や、超物理的な宇宙を生み出した「存在」というものがあるとしたら、いったいどのようなものだったのかという問いに関する象徴です。「ゲーム理論という戦略」というのは、同じく、このような、物理的な宇宙や、超物理的な宇宙のための、設計原理のようなものがあるとしたら、どのようなものかという問いについての象徴です。「宇宙の沈黙」は、この言葉どおりの問いでもありますが、ここから転じて、私たちのような「意識体」としての「存在」についての象徴でもあります。

 そのような下部構造のことがらの一つに関連することがらが、バシャールのチャネリング情報の中に見出されたということについて、このリーフページでは語りたいと思います。

 BASHAR GOLD

 「BASHAR GOLD」[4] という本が出版されていることを知りました。これまでの「バシャール」シリーズの3冊 [1][2][3] は横書きだったのですが、この「BASHAR GOLD」[4] では縦書きです。
 ところどころに「キーワード@BASHAR」という横書きのページが組み込まれていて、その中の「宇宙船/space ship, craft ship」(*a)の内容が、RaN293 地球人はどこにいるのか(47)宇宙船のパイロット”バシャール”(*b)によく似ています。
 同じ部分を取り上げてまとめているのです。でも、*aと*bを見比べると、*aはあくまで「バシャール」のチャネリング情報だけをまとめていますが、*bでは、そこから離れたところにある情報についての関連を述べています。わずかな部分ですが、その中でもUFOの周囲に生み出される泡についての、私自身の研究成果としての本物と仮定されるUFOの周囲にある雲との対応は、おそらくユニークなものとなるでしょう。
 この「キーワード@BASHAR」の他の項目のところでは、ある程度「バシャール」のチャネリング情報以外のことにも触れられています。これはちょっとあなどれません。
 このリーフページのテーマへと戻ります。
 「BASHAR GOLD」[4] で私が取り上げて考えてゆきたいところは、この本の中で、バシャールが「世界は比喩である」ということの導入として、ふと漏らした情報です。まず、次のような説明があります。

 時間と空間の中で、そして、しっかりとした固い状態の中でさまざまなことを体験していくというこの物理的な現実は、みなさんがつくりだしています
 みなさんのオーバーソウル、集合意識が、「物理的な現実の中でいろいろ体験していこう」と決めたときにさまざまな法則をつくりました。([4] p19)

 これは、まさしく、この「世界は比喩である」という章の内容を語るための、重要なものであり、ほぼ結論のようなものでもあります。
 ところで、このあと展開されてゆく「世界は比喩である」ということの深い内容とは、少し外れてしまうことが、バシャールによって語られました。短いので、これも全文引用させてもらいます。

 この世の中にはもっともっとたくさんの宇宙があります。
 その宇宙の中には、このような物理的な現実にありながらもみなさんの知っている法則とはまったく違う法則に基づいた世界すらあります。
 たとえば、みなさんが重力と呼ぶものの影響のない物理的な世界もあります。
 もちろん原子構造はありますが、まったく異なるエネルギーによって原子が結びつけられているのです。([4] p20)

 この「BASHAR GOLD」[4] をざっと読み進めましたが、これに続く(あるいは関連する)ことがらは、ほかには見あたりませんでした。
 私のような、科学者の「端くれ」あるいは「断片」のような人間にとっては、研究対象ともいえる、この宇宙の、このような側面についての情報こそが、GOLDでなくて何だというのでしょう。

 「重力と呼ぶものの影響のない物理的な世界」というものが、いったい、どのようにして構成されるのか。そこでは、星々のようにものはあるのか。私たちの世界の科学者たちが見出した、原子の世界で作用している「強い力」や「弱い力」の代わりがあるとして、もう少し広い範囲で力を及ぼす「電磁力」は、どのようになっているのか。この物理世界での「重力」が無いというのなら、もっともっと広い範囲のまとまりは、何によって生み出されているのか。

 このように、いろいろな疑問がわいてきます。
 このリーフページのシリーズのどこかで、「ハトホルの書」に記されていたこととして、ハトホルたちが「シリウスのポータル(扉)を通って、わたしたちの宇宙へとやってきた」という情報に触れました。
 このような情報のことを少し考えて、ハッブル宇宙天文台が観測した、遠い宇宙の物理のことを推定すると、わたしたちの世界で成りたっている物理法則では説明できないと考えられるものが写っています。あまりに近いところに星があって、もしそこに重力があれば、地球と月の潮汐力がもっと強くなって、小さなほうの星が、大きい星に対して、近くと遠くでの重力の違いから、ばらばらになってしまうはずなのに、そうはなっていないのです。もし、そこが「重力と呼ぶものの影響のない物理的な世界」であるとしたら、この観測事実は理解することができます。
 また、地球の物理学者、そして天文学者たちは、私たちが観測する、この宇宙の隅から隅まで、私たちが理解しようとしている、この地球近傍の、それも、物理次元とか、第三密度と、宇宙存在たちから呼ばれる、ごく狭い周波数に対応した世界の法則がゆきわたっていると仮定して、いろいろなことを推論してゆきます。そして、ときどき現われてきた矛盾などについては、適当な説明で「お茶を濁す」か「だんまり」を決め込んで何もコメントしないというやりかたで、記憶の「ゴミ箱」へと投げ込んで(まるで臭いものであるかのように)「蓋」をします。
 バシャールがふと漏らした「重力と呼ぶものの影響のない物理的な世界」という言葉は、このようなことを再考するための、力強いキーワードとなるものです。

 「無」が爆発して、この物理次元で、時間と空間を創り出しました

 「バシャール」[1] のあと「BASHAR GOLD」[4] に目を通し、さらに「バシャール2」[2] と「バシャール3」[3] の内容についてもチェックしたところ、私たちの物理的な世界に関する理解について、私たちが考え直すべききっかけとなる情報が、他にも見つかりました。
 「バシャール2」[2] ではQ3と記号化された質問者が「空間とはなにか」と問いかけています。これに対するバシャールの説明は、なにやら抽象的でむつかしいものとなっています。Q3もそれに対して「ちょっと難しいですけれど」とつぶやいていますが、バシャールの返答は「まあ、そういってもいいでしょう」と、突き放すように打ち切っています。ここでQ3がさらに何かつっこんで質問してくれていれば、さらなる情報が得られたかもしれませんが、他の質問者も多く控えていますので、そうも いかなかったのかもしれません。
 少し戻って、「空間とはなにか」という問いに対してバシャールが応えた内容から、私が重要だと思える部分を抜き出して引用します。

 すべてのものは、ひとつの存在そのもののエネルギーから出てきています。
 存在には「無」と「なにか」という、ふたつの極があります。
 「無」が爆発して、この物理次元で、時間と空間を創り出しました。
 時間と空間は、すべてのものを創り出す、実現化する潜在的な力を持っています。
 「無」の中には、実現できない形でのエネルギーを持っています。これによってすべての存在のバランスを保っています。
 このプラスとマイナスのバランスが、いま存在しているものの永続性を確証しています。([2] pp24-25)

 およそ1/4の文章量となっています。適度に(中略)しましたが、この記号は入れていません。また、意味が通る範囲で、文章の表現を簡略して変えたところもあります。
 「バシャール2」[2] には、まだ少し興味深い情報があるのですが、このリーフページのテーマから外れてしまいそうなので、それらについて取り上げることはひかえておきます。

 光のスピードは、無限です

 「バシャール3」[3] ではQ15という「物理学を勉強している学生」が、それなりの、かなり専門的な質問を投げかけています。少し要約して引用します。

 Q15 ◇ 理論物理学者が「超対称性粒子」あるいはもっと上の「スーパー・ストリング・セオリーの粒子」というのを、考え出したのですが、そうした粒子は本当に存在するのですか。([3] pp98-99)

 これに対するバシャールの答えと、そのあとのQ15の質問の答えが続きますが、長くなってしまいますので、一気にバシャールが答えたような内容として編集します。

 バシャール ◇ 正確に言うと違います。粒子のようなものとしては存在しません。このモデルは不完全なものですが、間違っているわけではありません。([3] p99, 編集による構成)

 このあと逆に、バシャールからQ15へと質問がなされます。バシャールは「光の速度」について聞いたのです。Q15は物理学の学生らしく「毎秒30万キロメートルです」と答えます。これが私たちの大学の講座だったら、きっと大正解だったことでしょう。ところが、バシャールは次のように語るのです。

 バシャール ◇ 違います。光のスピードは、無限です。([3] p99)

 これにはとても驚きました。
 私は光のスピードが「毎秒30万キロメートル」であるというのは、ハトホルたちがいうところの、シリウスに入口があるという、私たちの太陽系が含まれる、ごく限定された物質世界だけのことで、その外にある、別の物理空間では異なっている、というくらいの予想しかしていなかったからです。
 だから、バシャールによる、次の説明までは、なんとか分かる気がします。

 バシャール ◇ 毎秒30万キロメートルというのは、皆さんの物理次元で知覚できる限界なのです。ですからそれが定数になっています。([3] p99)

 しかし、これに続く説明のところに、おやっ、と思う部分があります。

 バシャール ◇ 光の中の要素で30万キロメートルが、物理次元で知覚できる限度なのですが、他の部分があります。([3] p99)

 ここに述べられた「光の中の要素」の「他の部分」というものは、いったい何のことでしょうか。
 このあと少し議論が進んでゆくのですが、この「他の部分」のことは忘れられてしまっています。探してみると、次のところに、わずかに触れられているかもしれません。

 バシャール ◇ 光を部分々々に分けて各々の部分において計算することはできます。
 皆さんがフォーカスしている宇宙に対する計算は、それでできます。
 でも科学者が意識そのものを方程式に取り入れない限りは、それ以上の理解はできないでしょう。([3] p100)
 (質問を含めて、中略)
 バシャール ◇ 何人かの科学者は意識が、本当にこの現実を創りあげている、決定しているということに気づき始めています。([3] p100)

 このあとQ15は、スイスのマイヤーとプレアデス人とのことについて質問のテーマを変えてしまいました。それに対するバシャールの答えは、あまりはっきりしたものではありません。その中で私が注目したフレーズは、次のところです。

 バシャール ◇ 非情に正確な情報もありますし、正確ではない情報もあります。([3] p101)

 マイヤーのUFO画像を調べた、私の考えも、これに近いものです。マイヤーについての情報には、嘘も真(まこと)も混じっていると考えられるのです。

 さて、すこし戻って、私たちの物理学による認識では「光」のすべてを調べたということではないということに関しては、ハトホルたちの次のような表現があります。

 地球の物理学者がまだ解明していない電磁スペクトルのなかでは、そこで存在するもののうちあなたに見たり触れたりすることできる範囲は1パーセントにも満たないのです!([5] p20)

 あとがき

 「光」については、まだまだ謎がいっぱいあります。
 このリーフページをまとめる前の何日かをかけて、実は「ラー文書」の第二巻(英文)[7] を読んでいたのですが、ここに含まれているsession27からsession50までの(A4で)125ページを、なんとか下読みのレベルで読み終えることができました。
 「ラー文書」の第一巻 [6] は日本語に翻訳されて出版されていますが、「バシャール」[1][2][3] ほどのベストセラーにはなっていないようです。同じ、知的な存在からのチャネリング情報なのですが、いくつかの点で、性格とか特徴の違いがあって、その内容と、読み手の結びつきの関係が、大きく異なることとなっています。
 もっともシンプルな違いは、語り手としての、バシャールとラーたちの、性格や意識が、かなり違うということがあります。バシャールは陽気で大胆で、言葉が短く、分かりやすい(翻訳しやすい)のですが、ラーたちは、かなり暗めなうえ慎重な態度をつらぬき、げんみつさを追求するあまり、表現がどうしても長くなりがちで、具体的なことがらではなく、より抽象化された一般的なことがらについて、なかなか分かりにくい(翻訳しにくい)表現で語ります。
 分かりにくいという点では、その質問者の違いも大きく影響しているようです。バシャールに質問する人たちはQと数字で記号化された、ある種の一般人ですが、ラーたちに質問するのは、おそらく、ドン・エルキンズだけです。このドン・エルキンズはもともと物理学の教授だったのですが、それを辞めて、このチャネリングの世界の研究へと進んだ人です。そのため、ラーたちも、質問の意味がはっきりしないので問い直してくださいとか、それは前に語ったことですとか、かなりシビア―に反応しています。バシャールのケースでは、質問者が変わって、たまたま同じことを質問されたとしても、我慢強く、同じことを何度も繰り返してくれます。
 かんたんなたとえで言うと、バシャールは数多くの生徒をまとめて指導する小学校の教師で、ラーたちは一人だけの学生を専門に指導する大学院の指導教官のような役割です。ハトホルたちは、ちょうどその中間あたりの、高校生あたり(か、大学の教養課程あたりの学生)に授業しているような雰囲気があります。
 私は、というと、それらのいろいろな教育課程のところどころに首を突っ込んで、その様子を取材している雑誌記者というところでしょうか。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, April 27, 2016)

 参照資料

[1] 「BASHAR」、バシャール(宇宙存在)、ダリル・アンカ(チャネラー)、株式会社ヴォイス(刊)1987
[2] 「BASHAR2」、ダリル・アンカ、バシャール、喜多見 龍一(著)、株式会社ヴォイス(刊)1989
[3] 「BASHAR3」、ダリル・アンカ、バシャール、関野直行、喜多見龍一(著)、株式会社ヴォイス(刊)1990
[4] 「BASHAR GOLD」、バシャール(ダリル・アンカ)(著)、関野直行(通訳)、株式会社ヴォイス(刊)2011
[5] 「ハトホルの書」トム・ケニオン&ヴァージニア・エッセン(著)、紫上はとる(訳)、株式会社ナチュラルスピリット(刊)2003
[6] ラー文書「一なるものの法則」、ドン・エルキンズ, カーラ・L・ルカート, ジェームズ・マッカーティ(著)、紫上はとる(訳)、ナチュラルスピリット(刊)2008
[7] The Law of One - PDF version

 

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