RaN295 地球人はどこにいるのか(49)おしゃべりバシャールが言葉を失う
Where is the earthian? (49)Chatty BASHAR got speechless

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito @ 9621 ANALYSIS)

ランダムノート2016ブランチページへもどる

 はじめに

 ほんとうは今、せっせと「ラー文書」の第二巻(英文)を読んでいるところだったのですが、これをどのようにまとめるとよいのかと悩んでいるときに、気晴らしのつもりでインターネットエクスプローラーのニュースを眺めていたら、「ジェミニ5号が1965年に撮影した漆黒の三角UFO」についての記事があり、これはすごい、と思って、このUFO画像を調べることにしました
 しばらくストップしていたUFO画像の解析を突然再開したのには理由があります。それは、この画像に写っている、UFOの機体周辺の様子が、バシャールが説明していた、UFOそのものと周囲の空間とを切り離すための「泡」のように見えたからです。でも、この解析ページを一つ作り終えて、これのさらに詳しい解析の準備をしているとき、このリーフページのシリーズを続けてゆくためには、この本とこの本もチェックしておく必要があると考え、いつもの森の図書館へ向かいました。

 「バシャール スドウゲンキ」

 森の図書館で借りた本の一つが「バシャール スドウゲンキ」[1] です。
 「スドウゲンキ」というのは、須藤元気さんのことのようです。
 この人の名前が気になっていたのですが、それは、「須藤元気もカルロス・カスタネダにだまされた。ドン・ファンは存在しない」というタイトルのウェブページがあったからです。
 ドン・ファンが見つからない、生存が確認できないというのは、カルロス・カスタネダの物語を読めば、まあ、そのようなことになるだろうな、ということは分かります。
 あまり詳しく調べないで、勝手に思い込んでいたようです。「バシャール スドウゲンキ」を借りてきて読むと、須藤元気さんはカルロス・カスタネダの本をしっかりと読んでいて、その中のかなりマニアックなことを質問さえしています。
 今このリーフページをまとめるため、「ドン・ファン 須藤元気」で検索して、「須藤元気もカルロス・カスタネダにだまされた」というウェブページを見つけて読むと、これは須藤元気さんが作ったページではなく、他の人が勝手に名前を出して論じているものでした。
 その中での論拠のようなものは、バグワン・シュリ・ラジニーシがカルロス・カスタネダの中に現れる、ドン・ファンは存在しない、この物語の99パーセントはフィクションだ、ということを著作の中で述べているということのようでした。そして、真実は1パーセントだと語りますが、それを見出すということに意味があるという展開へと進んでいます。
 つまり、バグワン・シュリ・ラジニーシは、ドン・ファンが実在するかどうかを確認しようと、メキシコへ行ってうろうろするという行為について「馬鹿みたいだ」と言っているだけであり、カルロス・カスタネダの物語の中の1パーセントの真実を否定しているわけではないのです。
 そして、バグワン・シュリ・ラジニーシは、グルジェフが記した「ベルゼバブの孫への話」[2] をとりあげ、この中の真実の1パーセントを読み取ることについて、少し話を広げています。
 またまた偶然(あるいはシンクロニシティ)というやつでしょうか、私は借りていた「ベルゼバブの孫への話」を、通読することを止めて(あきらめて)、森の図書館へと返しに行って、その代わりとして、「バシャール スドウゲンキ」[1] を借りたのでした。

 プライム・ディレクティブの唯一の例外

 「バシャール スドウゲンキ」[1] という本において、私が読みたかったことの一つが見つかりました。
 「プライム・ディレクティブ(prime directive)」とは、SFドラマの「スター・トレック」で用いられているコンセプトの一つで、「準備ができていないときには、その星に介入しない」というものです。このことがバシャールから説明されたとき、須藤元気さんは「第1条ですよね」と応じています。すごいなあと思ってしまいます。
 バシャールによれば、このようなコンセプトのアイディアは、「スター・トレック」のライターの思考へテレパシーで送ったということです。それは、このような考え方を「人類に慣れておいてもらうため」だそうです。
 実は、やはりバシャールによれば、ずいぶん前から宇宙連合(Association of Worlds)が地球を、まだ準備ができていないからという理由で、隔離状態においていたそうですが、それが2012年に「終わりを告げる」ことになると語られています。この本が出版されたのは2007年なので、このバシャールの発言のころ、2012年は(私たちの時間において)「まだ」のことでしたが、このリーフページを記している今は2016年なので、すでに2012年は過ぎています。
 だから、今なら「第1条」の「未介入」という制限は外れていることになります。でも、ここで取り上げる「唯一の例外」というのは、もっと前のことのようです。この本の中から、その記述の部分を引用して構成します。バシャールは次のように語っています。

 その唯一の例外とは、みなさんが核戦争によってお互いに破滅してゆくのを許容するわけにはいかなかった、ということです。(中略)
 もしも地球規模の核戦争が起きれば、地球以外の他の次元にも大きな影響が及ぶので、私たちはそれを許容するわけにはいかないのです。([1] p46)

 これについて須藤元気さんは、その具体的な「介入の形」について質問されました。実に的確な質問だったと思います。バシャールの説明は次のようなものでした。

 多くのUFOが核兵器のサイロの上にポジションをとって、核兵器のスイッチをオフにしました。そうすることによって、「私たちは核戦争を許すわけにはいかないのだ」というメッセージを送ったのです。([1] p46)

 このリーフページのさいしょのところで少しふれた「ジェミニ5号が1965年に撮影した漆黒の三角UFO」のようなものが、核兵器の地下サイロの上空に浮かんだとイメージしてみましょう。そのとき、地下にいた人々は、どんなに恐ろしく思えたことでしょう。きっと、私たちは宇宙人に侵略された、これで世界は終わってしまう、と考えたかもしれません。
 おそらく、この事件は、東西どちらの陣営でも秘密にされたことでしょう。そして、それらの核兵器を管理していた軍隊から、大統領や書記長へと報告がなされ、世界情勢が、こっそりと変わっていったというストーリーが考えられます。
 ここのところは、とても重要な情報なのですが、これに対する須藤元気さんの反応は、かなり軽く、こんなことすらジョークへとつなげてしまっています。まったくユニークな質問者です。

 おしゃべりバシャールが言葉を失う

 「バシャール スドウゲンキ」[1] という本には、これ以外にも、取り上げて考えてゆきたいテーマがたくさん記されています。須藤元気という人は、いろいろなことを学習しておられ、これまでの「バシャール」本では聞かれなかったことを、ずいぶんと深くまで聞き出しておられます。その点はすばらしいと思えるのですが、それらの情報のあとで、いろいろなジョークやギャグを組み込んでしまうので、あのおしゃべりなバシャールが「…………」と、言葉を失ってしまうところがあるのです。
 須藤元気さんの質問として、次のようなものがあります。

 身近な人間関係などでは、ポジティブなリアリティとネガティブなリアリティへの分離はどのように知覚されるのでしょう。([1] p40)

 バシャールの回答は、「ネガティブな人は周囲に見当たらなくなります」ということと、「ある周波数に近づくとテレパシー能力が高まって、ネガティブな人が分かるようになるので、その人を避けることになります」というものでした。
 それに対して、須藤元気さんは次のように応じたのです。

 つまり、誰もが僕みたいにスーパー・ウルトラ・ハイパー・テレパシックになるのですね。([1] p41)

 そして、バシャールの返答は「…………」となります。
 このあと須藤元気さんは「バシャールも考え込むことがあるのですね」と言ってから質問を続けましたので、バシャールもこれに応じて回答のおしゃべりを始めます。
 おそらく、バシャールは、このようなジョーク(もしくはギャグ)のパターンがあるということに、初めて対面したので、言葉を失ったのだと考えられます。
 実はもう一回、バシャールが「…………」と、言葉を失ったときがあるのですが、このときは、須藤元気さんが「すみません。話が逸れました」と反省しています。([1] p159)
 でも、この対談の終わりごろになると、バシャールも、この質問者への対し方に慣れてきて、バシャールのジョークによって「一同」が(笑)となるシーンを3回も生み出しています。([1] p211)

 あとがき

 このような対談できっとバシャールは、地球人というものの多様なパターンが理解できたと思ったことでしょう。
 まじめな内容も数多く引き出しながら、ジョークやギャグで、ほっと一息つけるようにされており、とても楽しくて、かつ、興味深い本となっていると思います。
 この本を借りたその日のうちに読み切り、貼りつけた付箋の数は50ほどにもなりました。ここではまだ、その中の1/5ほども取り扱っていません。
 少なくとも、もう一回か二回、この本について考えてゆこうと思います。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, April 30, 2016)

 参照資料

[1] 「バシャール スドウゲンキ」、須藤元気 ダリル・アンカ(著)、大空夢湧子(通訳)、株式会社ヴォイス(刊)2007
[2] 「ベルゼバブの孫への話」、G.I.グルジェフ(著)、 浅井 雅志(訳)、平河出版社(刊) 1990/08

 

ランダムノート2016ブランチページへもどる