RaN297 地球人はどこにいるのか
(51)ゼロ・ポイント・エネルギーとイーグルの放射物
Where is the earthian? (51)Zero Point Energy & Radiant of Eagle

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito @ 9621 ANALYSIS)

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 はじめに

 「バシャール スドウゲンキ」[1] の中に、こんなむつかしい内容のことが含まれているということに誰もが驚くと思いますが、これがなんと、須藤元気さんの質問に答える形でバシャールが語っているのです。
 これはまさに、質問者の理解が進むかどうかということとは無関係に、理路整然と論理的に語られています。
 この「バシャール スドウゲンキ」[1] においては、この部分が、飛び抜けています。
 まだ日本語として翻訳されていない「ラー文書」の第二巻以降(英文)で、これに近い情報を調べていたのですが、バシャールのほうで、ここまで具体的に語られているので、私は、いわば、唖然としてしまいました。

 イーグルの放射物

 この物語は、「電磁場から直接エネルギーを供給できるシステム」を人類が生み出すこととなるという、バシャールの「予言」(の4回目. [1] p109)が語られ、地球の石油資源の枯渇について心配する必要がないというところへと、話が進んだあと、須藤元気さんが「無限のエネルギー」を「ゼロ・ポイント・フィールド(Zero Point Field)/量子ゼロ場のエネルギー」と結びつけて質問したことにより展開してゆきます。

 「ゼロ・ポイント・フィールド(Zero Point Field)/量子ゼロ場」は「何も物質がないと思われる微細な空間や真空の中にもエネルギーが溢れているという考え方。その場、フィールド」と、ヴォイスの編集で補われています。

 現代物理学の実験で分かってきたことですが、何もない真空からでも、高いエネルギーをもった、粒子と反粒子(たとえば陽子と反陽子)が出現するようです。このようなことから、真空は、そのような能力をもつグリッドから構成されていると理論物理学者によって唱えられているわけです。このときのグリッドは、20世紀初頭あたりの理論物理学で唱えられていた、光の媒体としてのエーテルを少しだけ拡張したものです。

 実はバシャールは「電磁場から直接エネルギーを供給できるシステム」が地球人によっても発明され実用化されてゆくと言っていたので、須藤さんの質問は、かなり違うことへと飛んでしまっているのですが、バシャールは、そんなことはなんでもないとばかりに、この、ややピント外れの質問に対しても、親切に、そして、ていねいに答えてゆきます。

 バシャールが説明しようとしたのは、バシャールの考え方もしくは視点から言うと、時間と空間という織物についての性質を分析的に明らかにすることになりそうです。

 バシャールは「この概念(時間と空間という織物、あるいは、量子ゼロ場)」を3つに区分します。

(1) プライム・レイディエント
 (prime radiant/原初の光)。
 あるいはプライム・パーティクル
 (prime particle/原初の粒子)。
 大いなるすべて(All that is/森羅万象)の源。

 プライム・パーティクルが振動することにより、次のレベルのアイドロンができる。アイドロンとはスピリットのこと。

(2) アイドロニック・フルーイド
(eidolonic fluid/現代英語ではeidolic fluid)。
 アイドロンの流動的なもの。
 スピリチュアルな流動体のレベル。
 (2)は(1)より低い周波数。
 エクトプラズム(Ectoplasm)のようなもの。
 スピリットレベルのリアリティのようなもの。

(3) 電磁的な流動体
 (electro-magnetic fluid)。
 これが物理的な現実のもととなるもの。
 (3)は(2)より低い周波数。
 アイドロンからできる。
 この電磁場の周波数に一致できる機械をつくれば、その周波数を、物理的な現実において、電気的・磁気的なエネルギーに変換することができる。
 このときのエネルギーが無尽蔵なものとなる。

 原文では何度も重複して語られていますので、私なりに編集して、3つの要素として再構成しました。

 このような解説に対して、須藤元気さんは、「マサチューセッツ工科大学の講義のようになってきました、博士」と、かるく茶々を入れ、このような体系が、カルロス・カスタネダの本にある、メキシコにいるヤキ・インディアンの呪術師が言うイーグルの放射物の説明と同じであることを指摘します。
 つまり、エネルギー場の宇宙と「精霊」との関係と同じだということらしいのですが、何が「エネルギー場の宇宙」で、何が「精霊」と対応するのかということは論じていません。

 RaN253(7)カルロス・カスタネダ「沈黙の力」序文 の思考言語ノート

 カルロス・カスタネダ「沈黙の力」序文についての思考言語ノートの中に、イーグルの放射物の説明があります。
 ここで使っている記号の意味を説明します。
 「A◇B」は「AとBが意味内容として等しい」ことを示しています。
 「A<似る>B」は「AとBが似ている」です。
 「A 放射>> B」は「AがBを放射する」という関係を示しています。

 [18] 意識の統御
 ◇ 教えの要石
 ◇ 基本的な前提条件
 (1) 宇宙 ◇ 無限の集積(エネルギー・フィールド, <似る>光の糸)
 (2) 巨大な源◇イーグル(比喩) 放射>> エネルギー・フィールド◇イーグルの放射物
 (3) 人間 ◇ エネルギー・フィールド
      ◇ 光の球(イーグルの放射物) 
      ◇ 巨大な明るい卵@両腕を横に伸ばした人間のからだの大きさ

 どうやら、このような体系の中で、「精霊」はあまりうまく対応されていません。この要素は、須藤元気さんの、記憶上の印象のようなものとして添えられたものと考えられます。

 存在している粒子はたったひとつ

 「バシャール スドウゲンキ」[1] におけるバシャールの説明に戻ります。
 須藤元気さんが「マサチューセッツ工科大学の講義のようになってきました、博士」と言ってから「イーグルの放射物」へと関連づけたことに対して、バシャールが、「わかりにくければ申し訳ありませんが、このコンセプトを地球の言語に換えるのは難しいのです」と応えました。
 そして、須藤元気さんは「量子ゼロ場の研究」が「フリーエネルギー実用化」とつながっていると理解してよいかということを問います。
 この問いに応じる形でのバシャールの説明が、意外なところへと向かってゆきます。ここのところも、表現が長くなるので、私が要約して、次のように再構成します。

 「量子ゼロ場の研究」は、かなりよいところまでたどり着いていますが、完全な理解となっているわけではありません。
 その大きな誤解は、考えている粒子が「いくつかあるうちのひとつ」とみなしていることです。
 存在している粒子は、本当はひとつしかないのです。
 無限大のスピードで動いているのでたくさんあるように見えますが、実は同じひとつの粒子なのです。([1] p114, 編集による再構成)

 このような説明に対して、須藤元気さんは、とても良い質問をしてゆきます。
 まず「そのひとつのものとは光のことですか」と聞きました。
 これに対するバシャールの回答は全文引用します。無駄な記述がありません。

 光のようなものですが、あなたが物理的な現実の中で光として理解しているものとは違います。より高次の光です。あなたがたが物理的な現実の中で光として知っているものは、この光の副次的なものです。([1] p115)

 このあとの須藤元気さんの質問も的確で、バシャールは「そうです」と言ってから、より詳しい説明へと展開しています。ここは少し編集します。

 ひとつの粒子しかないということは、ひとつの波形しかないということ。それが無限大のスピードで動いている。つまり、「同時」に「あらゆる場所」に偏在しているということです。([1] p115)

 バシャールの説明はまだまだ続きます。これらも、そのまま引用できる量ではありませんので、なんとか要約して再構成することにします。

 この「たったひとつの粒子」というのがプライム・パーティクルと呼ばれるものです。
 この粒子の軌跡が、幾何学的なパターンとして、何度も同じところを走ることにより、固定された形というものになってゆきます。
 このような固体化の繰り返しによって、より密度の大きな物質となってゆき、これがあるレベルになると、(2) アイドロニック・フルーイドとなります。つまり、これがスピリチュアルな流動体です。
 このスピリチュアルな流動体がより結晶化してくると、密度が濃くなり、最後には物質になります。([1] pp116-117)

 シャーマンはこの方法で自分の形を変えています

 このあとの須藤元気さんの質問も的確なものでした。全文引用します。

 だから、僕らは壁をすり抜けて向こう側に行ける可能性はゼロパーセントではないのですね。([1] p118)

 これに対するバシャールの回答の第一声も「そうです!」と、とてもうれしそうな感じで語りかけています。その続きの説明も、ここは要約できそうにないので、全文引用しておきます。

 波動を合わせることが理解できれば何のバリアもありません。全部同じものでできているから、それは可能なのです。シャーマンはこの方法で動物やいろいろなものに自分の形を変えています。彼らは実際に形を変えるわけではありません。自分が常に同時に動物であることを理解し、その形で現われるだけです。([1] p118)

 このバシャールの説明にある「シャーマンの変身」については、カルロス・カスタネダの(遺作)「無限の本質」の中に、友人のビルに付き添って旅をし、やがてバス発着所でドン・ファンと出会う前の、そのビルの話として、次のようなところがあります。

 「信じられるかい?」ビルはさも感に堪えないといった口調で言った。「本当に熊やクーガーや鷲になれるシャーマンがいるんだぜ。誇張しているのでもないし、話をでっちあげているのでもない。一度、おれがこの目で、シャーマンの変身するところを目撃したんだからな。(後略)」([2] p52)

 大量のエネルギーをつくりだす他の方法

 このあとも的確な質問を2つばかり放ってバシャールからの評価を得た須藤元気さんは、ようやく余裕をもって、自分流のジョークを組み込んで、「量子ゼロ場」の応用のためのヒントを教えてほしいと問いかけます。
 バシャールのほうは、もう慣れたのか、須藤元気さんのジョークをさらりと受け流し、「大量のエネルギーをつくりだす他の方法」についての「講義」を展開します。

 その一つ目の技術は、太陽光発電についての進化の流れについてです。
 二つ目はNASAによって実験されている方法で、「地球のまわりの軌道を運行する人工衛星に何マイルにも及ぶ長い延長ワイヤーのようなものをつけて、それによって発電する」というものです。(中略)「いわゆるマイクロ波のような電気が発生します。」([1] p121)

 もうひとつ行われているのは、ある周波数の電磁場をつくり、そしてまた別の周波数の電磁場をつくり、そのエネルギー同士がある角度で交差したとき、そこに新しい無限の第3のエネルギーが生まれる、という実験です。
 この方法は、エネルギーを生成するだけではなく、体が浮き上がるというような、さまざまな現象もひき起こします。([1] p122, 完全な引用)

 これは、ひょっとすると、井出 治さんの「第3起電力」[3] に関係する記述ではないでしょうか。「電磁場の交差」と「新しい無限の第3のエネルギー」というのが、なんだか関係しているように思えます。

 ゼロ・ポイント・エネルギーを利用する「ウェイブガイド」法

 バシャールは、ゼロ・ポイント・エネルギーを利用する「もっとも効率の良い方法」として「ウェイブガイドと呼ばれる装置を利用する方法」について説明しています。
 この準備として「黄金比」が述べられています。これは1対1.618という比率のことで、歴史的な建造物に意図的に取り込まれてもいますが、自然界では「植物の葉の並び方」や「巻貝の形」などにも見られるものです。
 次に「ウェイブガイド」の説明があります。これは、伝導性のある物質で作った空洞の管ですが、この形状に黄金比が組み込まれているということです。
 このような準備ができたところで、「ゼロ・ポイント・エネルギーを利用するウェイブガイド法」についてのバシャールの説明を引用します。

 ウェイブガイドにわずかな電気的エネルギーを加えて振動させると、その装置の中に共鳴場ができて、より高いレベルのエネルギーと調和します。そして、それを適切に増幅させると、ゼロ・ポイント・エネルギーへの扉のカギが開き、エネルギーが装置、空洞管の中を通って集まってくる、というものです。([1] 123)

 このときの「ウェイブガイド」という空洞の管に、どのような対応で黄金比を組み込むのかということが、ここまでの説明ではよく分かりません。
 これは、続く説明の中で語られています。
 まず「パイプオルガン」の説明があります。その要点として、パイプオルガンでの音が「パイプの寸法、つまり、長さと直径によって」つくられることが示されてから、次のように説明されるわけです。

 これと同じように、共鳴装置(管、または室、または空洞)をある特定の比率(黄金律)の直径と長さでつくる(後略)。([1] 123)

 このあとの(後略)の内容は、上記のメカニズムの反復なので、略しておきます。

 ゼロ・ポイント・エネルギーを利用可能な電気にする方法

 さらにバシャールは、より具体的な技術について語っています。
 上記の「ウェイブガイド法」というのは、「エネルギーが装置、空洞管の中を通って集まってくる」というところまで、でした。これでは、このようなエネルギーの高まりを観察しているだけとなります。このエネルギーを利用するには、私たちが使えるものに変換する必要があります。その、ひとつの方法というのが、電流へと変換するというものです。そこの表現のところを引用します。

 装置の中に回転する伝導性のディスクの部分をつくります。このディスクにエネルギーが流れ込み、そのディスクで電流を受け取ることができるのです。([1] p124)

 このあとの説明は誤解をよびそうもないので、かんたんに要約すると、「ウェイブガイドはエネルギーを集めるアンテナ」で「回転する伝導性のディスクは変換器」ということです。

 あとがき

 この、「アンテナと変換器」までを組み込んだ「(広義の)ウェイブガイド法」のメカニズムは、それほど専門的な技術力を必要とするものではないようです。
 ひょっとしたら、これで「フリーエネルギーの装置」を組み立てることができるかもしれません。
 このあとの、須藤元気さんの「返し」は、ちょっと残念なものでした。全文引用するほどの価値は無いので、かんたんに述べると、「大半の読者がこのマニアックな部分は読み飛ばすだろう」と感じたのだそうです。
 あえて記すことは避けておきますが、このときのバシャールの心理的なつぶやきが聞こえてきそうです。
 須藤元気さん、「大半の読者」があなたと同じレベルの意識しかないと考えるのは失礼なことですよ。ひょっとしたら「大半の読者」は「このマニアックな部分」だけを何度も読み返し、他の部分には目もくれないということにもなりかねません。おそらく、このリーフページをここまで読み進めてこられた「大半の読者」は、この意見に賛成してくださるものと、私は感じています。
 でも、須藤元気さんには感謝しています。あなたの存在があって、このような行動のもと、これまでの「バシャール」本では得られなかった、この地球の科学文明を、かなりポジティブな方向へと進めることのできる、貴重な情報を引き出してくださいました。どうも、ありがとうございます。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, May 1, 2016)

 参照資料

[1] 「バシャール スドウゲンキ」、須藤元気 ダリル・アンカ(著)、大空夢湧子(通訳)、株式会社ヴォイス(刊)2007
[2] 「無限の本質」呪術師との決別、カルロス・カスタネダ(著)、結城山和夫(訳)、二見書房(刊)2002
[3] 「フリーエネルギー、UFO、第3起電力で世界は大激変する」、井出 治(著)、ヒカルランド(刊)2011

 

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