RaN301 地球人はどこにいるのか
(55)J. B. ボードマンによるラーソン物理学のかんたん要約
―― 重力と放射は逆向きのスカラー・モーション(詳細調査)
Where is the earthian?
(55)The Simple Essence of Larson Physics by J. B. Boardman
―― Gravity and radiation are reversed scalar motions
(Detailed investigation)

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito @ 9621 ANALYSIS)

ランダムノート2016ブランチページへもどる

 はじめに

 このリーフページは、ランダムノートシリーズの、ひとつ前にあるRaN300(54)重力と放射は逆向きのスカラー・モーション(鳥瞰的な導入)の後編となるもの(詳細調査)です。
 ニュートンの万有引力の法則やアインシュタインの一般相対性理論は、重力の定量的な評価ができるものとなっていますが、重力がなぜ、どのように働いているのか、という視点での、重力のメカニズムは、私たちの科学では、まったく分かっていないのです。
 「バシャール×坂本政道」[1] の中で、バシャールが語ったピラミッドの石の運び方についての情報からRaN298(52)音の力で巨石が浮く?をまとめましたが、これはホルンのような楽器で生み出した音響の効果で、大きな石がほんのわずかだけ浮くという現象について語られています。
 このような現象について、ニュートンの万有引力の法則やアインシュタインの一般相対性理論が、いったい何を説明するというのでしょうか。
 このような現象を理解するには、これまで知られていなかった、何らかの新しい理論が必要なのです。
 そこで、ふと思い当たったのが、「ラー文書」[2] で、質問者のドン・エルキンズが、ラーたちにも確認を求めて、これこそが「統一場理論」だと主張している、デューイ・B・ラーソンの物理学です。
 しかし、ドン・エルキンズの説明では、その基本方針の、ごく一部のことしか明らかにされていません。
 そこで、デューイ・B・ラーソンのオリジナル論文を探したのですが、それはA4で464ページもあり、英文のそれをちらっと見ると、宇宙の天体のことなどが説明されているようでもあり、なかなか、その全体像が見えてきません。
 このような文献調査のプロセスの中で、この「ラーソン物理学」をA4で12ページというサイズで要約しているウェブページがありました。これはThe Simple Essence of Dewey B. Larson’s Reciprocal System of Physicsというpdfによるウェブページ [3] で、J. B. Boardmanという人によるものです。もちろん英文ですが、これくらいの分量なら、なんとか読めそうです。
 このリーフページでは、この「J. B. ボードマンによるラーソン物理学のかんたん要約」(これは [3] について私がつけた呼称)に沿って考えてゆくことにします。
 このあとに記す「導入」は、J. B. ボードマン(Boardman)のThe Simple Essence of Dewey B. Larson’s Reciprocal System of Physicsにおけるものです。以降のタイトルも、同様に、これに準じるものです。

 導入

 デューイ・バーナード・ラーソン(Dewey Bernard Larson), USA, 1898-1990, はとてつもない人でした。基本的には、彼は化学技師でしたが、彼はまた、電気工学、核物理学、天文学の詳しい知識にも詳しかったのです。彼は生涯にわたる情熱を、かずかずの物質の物理的な特性を、まさに、それらの原子番号から説明する方法を見つけることに注ぎました。1959年、彼は最初の本「物理的な宇宙の構造(The Structure of the Physical Universe)」を出版したのですが、これは彼の革新的ないくつもの考えを表現したものです。彼は全部で10冊の本を書きました。この、内容の鳥瞰(概観)では、彼の主な理論に関する、後期のいくつかの著作について考えており、それについて彼は「物理的な宇宙の構造 改正拡大版 全3巻」として記述しています。彼の参照巻「科学の無視された事実のかずかず」もまた含めてのことですが、これは彼の理論をくわしく知るためにとても役立つものです。

 第一巻 モーションだけがある(Nothing But Motion)1979
 第二巻 物質の基礎的な特性(Basic Properties of Matter)1988
 第三巻 モーションの宇宙(The Universe of Motion)1984
 参照本 科学の無視された事実のかずかず(Neglected Facts of Science)1982

 デューイ・B・ラーソンは次のように主張します。彼の理論は完全な、宇宙論であり、すべての物理的な現象を含んでおり、現代の物理学の範囲の中で現われてきた、ばらばらの理論のかずかずを、配置換えするものですが、これまでに存在していたものの束に、何もつけ加えるものはないというものです。それは、考えを中心とした理論の、ひとつの置き換えであり、多くのケースにおいて、ただちに導かれる、実験に次ぐ実験に基づいて得られた知識というものではありません。例を挙げます。ニュートンのモーションの法則群は、ラーソンの理論の枠組みの範囲では、数値的に同じものとなります。それらは、古典物理と工学の範囲におさまるものだからです。むしろ、それは、物理的ないろいろなものごとを概念的にまとめるということが、まさに革新的に違うということなのです! 
 彼のいろいろな著作は高いレベルにあり、主な対象として、専門的な科学者たちに向けて語られています。つまり、次のようなことです。彼のいろいろな議論を受け入れる科学者たちの数はわずかにいるのですが、しかし、悲しいかな、科学者たちの主流波はまだ、そうではありません。…さまざまな考えや信念が固まってしまっているので、必然的に、それが大きな問題となっています(科学的な組織の中でさえ、そうなのです!)。その理論の真の輝きは、それが宇宙のように何でも含んでいると、あらためて述べられるべきなのですが、そうはなっていません。しかし、それを見る目的のとき、次のようなことになります。仮に一人の読者が、詳しく記された重みのある3巻を、ゆっくりと、苦労して読み込むことに取り組んだとしましょう。すると、そのことにより、むしろ、そのものがもつ強い印象が薄れることとなってしまうわけです。
 この理由に限って、この相互体系(Reciprocal System)に関する、「眺めのよい要約(Essence and Overview)」が編集されてきたのです。
 これとは別の人々が、彼のいろいろな発見の中にある、この世界から離れたものの兆候(spiritual significance)を見てきましたが、ラーソン自身は(その時点において)いろいろな、そのような考えに、まったく反対でした。しかし、ある意味では、このような不思議があるので、それがより正確なものとなるのです。

 いろいろな仮定

 デューイ・B・ラーソンの理論は、次に示す、2つの基礎となる仮定もしくは考えから成り立っています。

 ひとつ目の基本的な仮定(FIRST FUNDAMENTAL POSULATE)
 「物理的な宇宙は、モーションという、一つの成分によって、完全に構成されていて、このモーションというものは、3次元に、離散的な単位のもとで存在して、空間と時間という、2つの相互な現われ(aspects)をともなっている。」

 ふたつ目の基本的な仮定(SECOND FUNDAMENTAL POSULATE)
 「物理的な宇宙は、通常の、いろいろと相互的な数学の関係に従っており、その基本的な、いろいろな大きさは絶対的なもので、そして、その幾何学はユークリッドによるものである。」

 ひとつ目の仮定は、宇宙の自然な法則の観察です。ふたつ目の仮定は、どのようにしてそれがふるまうかのすべてについての、彼自身の声明です。

 これらの2つの仮定を、過度にシンプルなものとして、却下してしまってはいけません。まさに、ほんのわずかで、簡潔な言葉の中に、ひとつの、考慮に値する量が存在しているのです。

 ラーソンは、もしこうだとしたらどうなるだろうかという考え方('What If’ scenario)で推し進めて、モーションに関する、これらの2つの仮定を使うということに従ったのです。それから、物質的な物理を逆行分析する(reverse-engineer)ようにしていったところ、うまくいったということなのです。

 スカラー・モーション 宇宙の数学的なモデル…

 「スカラー(Scalar)」という言葉は、たとえば、温度やお金のように、大きさだけを持っているということを意味します。…私たちは、いろいろな、そのような量を、総量のみで測定します。

 対照的に「ベクトル(Vector)」という言葉は、大きさと方向を合わせ持っているということを意味します。例を挙げると、車の動きや物理的な力です。

 スピード(speed)は通常ベクトルとして扱われます。しかし、それは必ずしもそうだというわけではありません。スピードが大きさと方向をともに持っているとき、それは正確には速度(Velocity)と呼ばれます。しかしながら、スピードが大きさだけをもつときは、ひとつのスカラーとなりうるのです。

 スカラー・モーションは、現実の世界において、実際に存在するのです。例を次にあげます。
 ● 広がってゆく、あるいは収縮してゆく風船の表面上に描かれた、多くの点 
 ● オーブンの中で上へ膨らんでゆくプディングの中にある、たがいに距離をとって広がっている種なし干しブドウ 
 ● プラスチックが一様に広がるか収縮するかして形をつくる 
 ● 遠くに離れた、いくつもの銀河の後退

 それぞれの点は、空間的な方向を持たず、まさに、それぞれの、お互いから離れるように動くか、まさに、それぞれの他の方に、内向きに向かってゆきます。そのように、それらは任意の空間的な方向を持たず、外向きか内向きかという、ひとつの意図を強く持っているのです。

 注もすべき2番目の事実は次のようなことです。任意の個々の点の、この動きは、それが空間のどこにあろうと、完全に独立しているのです。それらは、何であろうと、それらの同じ動きを持っているのです! …たとえばこのようなことです。膨らみ続ける風船のスカラー・モーションは、その風船がどこにあるか、あるいは、そのモーションがどこから眺められるか、その風船内部の、どんな位置から眺められたとしても、それらに依存しないのです。…この事実はとびきり重要です! …事実、そのことは、スカラー・モーションは局所的な特性を持たない、と言われています。

 モーションのスピードを調べてみましょう。こうです。私たちは、ある空間のユニットが、ある時間のユニットで割られて得られるものとしてのスピードに慣れ親しんでいます。たとえば次のようなものです。
 時間あたりのマイル
 時間あたりのキロメートル
 秒あたりのメートル

これを形式的に記すため、私たちは、それを、ある分数として記します。

空間/時間=スピード

 デューイ・B・ラーソンのコンセプトは、スカラー・スピードが基本的なものであり、物理的な宇宙の、唯一の構成成分であるということです。空間や時間ではないということであり、それらは独立して存在することができないのです。

 このことは、コンセプトの思考において、一つの革新的なシフトです。たとえ、彼が、確かに、そのことを言い出したさいしょの人ではなかったとしても。なぜかというと、何人かの、霊感を受けた神秘主義者たちが、彼以前に、よく似たことを言ってきているのです。たとえば、ルネ・デカルト()、ウォルター・ラッセル(Walter Russell)、ダイアン・フォーチュン(Dion Fortune)です。とはいえ、ラーソンは、それに基づいて、精密な数学的表現へとつなげたのです。

 仮にモーションが宇宙の基礎的な構成成分だとしたら、「空間」と「時間」が、すべての「物質(stuff)」が存在する、ある入れ物(container)を生み出すことはありえないということを意味しています。

 2つの、反対の行動をとるスカラー・モーションがあって、さいしょのものは外側に進んでおり、他方は内側に戻っているとします(*)。そして、それらの間に、相互作用がないということから、始めてゆきます。それらの双方のスピードは、光のスピードとして同じですが、もちろん、反対の意味のものとなっています。(「双方向(directions)」というのは確かなことではありません。なぜなら、それらはスカラーだからです。)

 (*) 私たちは今、もしそれが、いくつかの実験的な結果とうまくいってかを見るため、モーションの、知られている、いろいろなタイプに基礎をおく、ある数学的なモデルを組み立てているところです。その実験的な結果というのは、次のようなことです。そのように、それがどのように来て成り立ったのかということのすべてに関しての、いくつかの仮説が、このモデルの範囲を超えているわけです。そのようなわけで、2つの正反対のスカラー・モーションが、まさに、創造(Creation)にかかわりないものとしての、ハプニング(偶然)であると見ることは、かんぺきに有効なことなのです。(おそらくラーソンからの引用)

 そのようなことなので、光のスピードと呼んでいる、私たちの分数を、ふたたび記すことにしましょう。「1(One)」と呼ぶスピードのことです。

空間/時間 = スピード = 1

 通常、私たちは、光のスピードを秒速300, 000, 000メートルとして記載しますが、「メートル」や「秒」というのは、人間が規定した単位以外の、いったい何だというのでしょうか。

 そのようなわけですから、もし私たちのモデルにおいて、モーションのこの個々のスピードが、宇宙の基本的な構成成分なのであるとしたら、私たちは、それを「ひとつのもの(Unity)」と呼び、まさにそのような表題をつけることになるのです。

 このことはデータベースになってゆきます。次のことを記録しておきます。私たちはデータとしてゼロ(Zero)を選ぶことができませんでした。なぜなら、このモーションというものは、何らかの実際のスピードを持っていると言っているからです。

 重力と放射



 スカラー・モーションの他のタイプ



 次元はいくつ?



 下位の原子粒子は?



 いくつかの原子



 いくつかの力



 光より速く



 エネルギー



 電気



 磁気



 結論

 

 あとがき(1)

 はぁ、疲れました。このリーフページは最後まで完成させてからウェブオンしようと、一度は思ったのですが、やはり挫折しました。
 はじめは、英文の下読みをざっと編集して、短くまとめようと思っていたのですが、そんなことができるほど私の英文解釈の力はないので、けっきょく、ひとつひとつ訳してゆくことにしました。
 こちらのほうが、私にとって、勉強にもなります。
 「スカラー・モーション」のところまでを、RaN301とします。
 残りは、RaN302以降で公開するつもりです。英文が読めて、お急ぎの方は、[3] のサイトからダウンロードしてください。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, May 7, 2016)

 あとがき(2)

 

 参照資料

[1] 「バシャール×坂本政道」、ダリル・アンカ、坂本政道(著)、大空夢湧子(通訳・翻訳)、VOICE(刊)2009
[2] ラー文書「一なるものの法則」、ドン・エルキンズ, カーラ・L・ルカート, ジェームズ・マッカーティ(著)、紫上はとる(訳)、ナチュラルスピリット(刊)2008
[3] The Simple Essence of Dewey B. Larson’s Reciprocal System of Physics
  (注意)ファイアーフォックスではつながりませんが、グーグルクロームでは接続できます。

 

ランダムノート2016ブランチページへもどる