RaN338 グルテンアウト(9) 薬をやめれば病気は治る
(5) コレストロールが低いと早死にする

黒月樹人(◇田中タケシ)@黒月解析研究所

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 私のコレストロール値が変化した物語

 かつて私は、魚屋だった実家を出て、見つけた仕事の関係で、京都、大阪、東京と住み処を変え(ただし、東京で仕事をしたとき住んだのは、多摩川のすぐ西にある川崎市の新丸子)、これらの世界の、中華料理やカレー、スパゲッティやピザ、あるいは、「戦争」にもなっている、いろいろな拠点でのラーメンなどを食べ歩き、大阪ではたこ焼き、東京では蕎麦にのめり込み、自分でも、牛のしっぽのシチューや、あれこれとスパイスを入れまくったカレーなどを作って食べていました。
 このような生活の中で、会社から行ってくるようにと命じられて、地質調査関連の病院へ検査に行きました。その結果、私は、糖尿病の予備軍か、その入口あたりであることや、コレストロール値が異常に高いことが分かりました。
 問診を受けたお医者さんから、糖尿病になると大変だとか、コレストロールがこんなに高いのは不思議だ、などと、いろいろ言われたのですが、40歳代の働き盛りで、現場作業も、会社での報告書作りも、いろいろな会社のメンバーが集まって作る、調査のための技術書のまとめ役(世間でいう編集長のようなもの、言葉としては「世話役」と言っていましたが)の仕事も、いろいろと、そつなくこなし、休日には、東京の陸上競技場や某大学のグラウンドへ行って、十種競技のトレーニングと、頼まれて、高校生や大学生にトレーニング方法を(ボランティアで)指導するという、めまぐるしく充実した生活をしていました。
 やがて、世の中の体制が、あるとき大きく変わり(政権の政党は変わっていませんが、総理大臣が変わって、その人が、その政党をぶっこわさずに、社会のほうをぶっ壊したので)、私は、多くの仲間といっしょに、会社の都合でリストラされ、「会社が村」だったところから追い出されてしまい、もう、私とつながりのある人々は誰もいない、と考えるようになり、「人とのつながり」を求めて、故郷へと、隠してあったしっぽを巻いて、逃げ帰ったのでした。
 こうして、都会生活から、一転して、田舎生活へと変わり、食生活も、肉中心の外食産業に依存していたのが、実家は魚屋なので、タンパク源は魚で、やがて、玄米食も再開し、ついた仕事での健康診断で、生活習慣病の危険をいろいろと言われるのがくやしいので、水を2リットル飲む半日断食を始めるなどして、わずか1ヶ月で、それらの生活習慣病の因子をすっかり消し去ったのでした。
 このとき、ずば抜けて高かったコレストロール値も、すっかり平凡な値になっていたと思います。秋の健康診断で、問診したお医者さんは、私に何の注意もしませんでした。

 コレストロールが低いと早死にする

 ここのところの内容には「力」が入っています。
 コレストロール値に関する評価は、これまで、いろいろと議論されてきたようです。
 善玉コレストロールや悪玉コレストロールなどと区別されている時代もありました(今も、か)。
 上記の物語で語ったように、私は、異常なコレストロール値(400という値のときもありました)をもつ人間でした。だから、健康診断の書類には、いつもきまって「要治療」の文字が書かれていました。
 もし、そのとき、その指示を守って、病院に行って治療を受けていたら、きっと、コレストロール値を下げるための薬を飲んでいたはずですが、私は、そうはせず、自分の力だけで、その値を下げてしまいました。
 この本 [6] の、ここのところでは、その、コレストロール値を下げる薬である、「スタチン剤」のことが、まず説明されてゆきます。

 コレストロールの薬としてのスタチン剤

 スタチン剤がコレストロールを減らすメカニズムについて述べられています。

 (1) コレストロールは肝臓で合成されています。
 (2) この合成にはHMG-CoA還元酵素が必要です。
 (3) スタチン剤はこの酵素の働きを阻害します。
 (4) こうして肝臓はコレストロールを合成することができなくなります。
 (5) そこで肝臓は、血中からLDLコレストロールを取り込んで、バランスを取ろうとします。
 (6) この結果、LDL血中のコレストロール値が低下します。

 このようなメカニズムの流れとなっているそうですが、ここに一つ問題があります。

 (7) 体がコエンザイムQ10 [11] を合成するとき、HMG-CoA還元酵素が必要です。
 (8) スタチン剤はコエンザイムQ10の生成を抑制します。

 コエンザイムQ10とは補酵素Q10という意味で、もともと体の中にあるものです。
 その働きは、いろいろありますが、おおきくまとめると、次の2つとなります。
 (a) 各細胞内で代謝を助け、細胞がエネルギーを生み出す働きを促進する。
 (b) 非常に強い抗酸化力をもっており、活性酸素からの悪影響を防ぐ。([11] よりの編集)

 つまり、スタチン剤を服用してコレストロール値を下げたものの、各細胞でエネルギーが生まれにくくなり、また、活性酸素に関する防御力が弱まる、ということなのです。
 これが、スタチン剤を使うべきかどうかの議論の根拠となることのようです。

 コレストロール値と死亡率の関係

 このような議論の両陣営を、A(スタチン剤賛成派)とB(スタチン剤反対派)としましょう。日本資質栄養学会と著者ら(良識的な医師たち)はBの側ですが、医師会(日本動脈硬化学会のことらしい)や多くの医師がAの側だそうです。
 議論だけでは並行線のままなので、きちんとした調査をすることになりました。
 その結果が2011年に自治医科大学から発表されました。
 という説明で、[6] p114に掲載されている「コレストロール値と死亡率の関係」というタイトルの表を見ることになります。
 この後の説明を読みながら、この表の数字を見て、なるほどそうだ、と納得して、次の文章を引用します。

 男女いずれも、コレストロール値が低いほど、死亡率が高くなるのです。([6] p115)

ところが、このような調査結果が出たにもかかわらず、Aの側は「負けを認めようとせず、いまだにコレストロールを下げろといっている」そうです。
 この節に関する、著者の「まとめ」の一文も引用しておきます。

 極端にコレストロール値が高い場合(300mg/dl以上とか)や、ほかに糖尿病や心臓病などの基礎疾患がある場合を除けば、コレストロール値を下げる薬を積極的に飲む必要はない([6] p116)


 横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)

 付録のような部分に、コレストロールの薬を飲むと、この病気に見舞われる恐れがあると記されています。「いっきに大量の筋肉が溶けてしまい、(中略)場合によっては死に至ってしまう」病気だそうです。

 感想

 「極端にコレストロール値が高い場合(300mg/dl以上とか)」のところを読んで、まずっ、400もあったじゃん、と(心の中で)つぶやいてしまいました。
 でも、「横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)」のところを読んで、よかった、スタチン剤なんか飲まなくて、と思い直しました。
 私はここ何年かの検診でコレストロール値が問題になったことはありません。
 自分の生活の、とくに、食習慣を変えることによって、薬なぞのまなくても、異常なしの状態へと、体を変えることができています。
 もっぱら深夜勤務の仕事や、昼夜2交代勤務の仕事のときは、体のコンデションも大きく狂わせていたようで、そのころの虫歯の奥に、ウズラの卵大ののう胞を発達させてしまい、その治療も、何年もかかるという遅々としたものでした。
 ところが、最近の私は、外から見ると何でもないように見える、ウズラの卵大ののう胞があった右上あごとは逆の、左上あごの歯茎の中に、かつての「のう胞」状態のときと、ほぼ同じような、骨密度の小さな部分があることを、X線で撮影してもらった画像をゴブリンアイズで解析することで確認しました。
 それから、食事内容などを厳格に調整し、生活もうまく乗り切ってゆくことで、まだX線撮影はしてもらっていませんが、その歯茎を顔の面から指で押さえても、痛みが感じ取れなくなっているので、おそらく、骨がしっかりしてきていると考えられます。
 入院治療の原因となっていた、肝臓と胆のうも、10月7日のCTスキャンの結果、とても病気とは思えない姿として解析できています。
 虫歯が1つありましたが、これは、歯科外科が得意な、今の歯医者さんの手にかかったら、かんたんなもののようでした。2回の治療で終わりました。
 右上あごのウズラの卵大ののう胞に関しては、そこにあった虫歯の治療もふくめ、かるく10回以上はかかっています。
 左上あごの歯茎の奥の軽い痛みの部分は、何も意識せず、以前と同じ生活を繰り返していたら、二つ目の「ウズラの卵大ののう胞」を生み出していたかもしれません。

 戻って、コレストロール値についてですが、グルテンの害について述べている、「いつものパン」があなたを殺す [2] では、もっと先進的なことが述べられています。
 これについては、次のサイトで紹介しています。参照してください。
 
 黒月樹人闘病記(o16)高いコレストロール値は脳が要求したもの
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, January 22, 2017)

 参照資料

[1]「長生きしたけりゃ パンは食べるな」、フォーブス 弥生(著)、稲島 司(監修)、SBクリエイティブ株式会社(刊)2016-11-15
[2]「いつものパン」があなたを殺す、Grain Brain、デイビッド・パールマター&クリスティン・ロバーグ(著)、白澤卓二(訳)、三笠書房(刊)2015年1月
[3] 小麦は食べるな! 原題WHEAT BELLY(小麦腹)、Dr. ウイリアム・デイビス(著)、白澤卓二(訳)、日本文芸社(刊)2013-7-10
[4] 白米中毒、白澤卓二(著)、アスペクト(刊)2013年2月5日
[5] 食べ物を変えれば脳が変わる、生田 哲(著)、株式会社PHP研究所(刊)2008-10-29
[6] 薬をやめれば病気は治る、岡本 裕(著)、株式会社幻冬舎(刊)2013-3-30
[7] ウィキペディアの「薬害」
[8] 連載 薬害事件ファイルE 陣痛促進剤(子宮収縮薬)
[9] 薬害エイズの前史(3) クロロキン事件
[10] ソリブジン事件からの教訓
[11] コエンザイムQ10のウソホント

 

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