RaN347 La La Land に「グルテンフリー」

黒月樹人(◇田中タケシ)@黒月解析研究所

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 La La Land

 昨日のネットのニュースで、La La Land が米国アカデミー賞で、作品賞を、一度は受賞したと発表されたものの、誤りであったという、ちょっとしたハプニング事件があったことを知りました。
 でも、史上最多の14部門でノミネート、そして、監督賞、主演女優賞、撮影賞、美術賞、作曲賞、歌曲賞の部門でアカデミー賞を受賞しています。
 さっそく、母をさそって、見にゆきました。

 これってグルテンフリー?

 物語のあらすじなどは、他のサイトで確認してください。
 映画の章づけとして、季節のタイトルが入っていました。
 その、まだ Spring のときだったと思います。
 映画女優を夢見るエマは、大学を中退してロサンゼルスに住み、映画のセットが通りを移動する、撮影所の中にある食堂で、レジのところを担当するウエイトレスのアルバイトをしています。そのアルバイトをしながら、オーデションを受けまくって、そして、落ちまくっていたわけです。
 その店で働いているときのシーンで、あとあとのシーンのための伏線となるものがありましたが、それは、ネタバレになりますので、ここでは言及しません。
 その食堂のシーンで、お客の一人が、注文して、すでに受け取っている、トレーに乗っている、小さなハンバーガーらしきもののセットをエマに突き出し、
「これってグルテンフリー?」
と聞くのです。
 エマの応えは、たしか、
「いえ、違います」
だったと思います。
 そこで、お客は、それなら料金を返してほしいと要求したと思います。
 エマは店長に確認してくると言って、その場を離れようとしたのですが、そのとき、レジのカウンターの客側の位置に、このあと恋におちてゆく、本格的なジャズ・ピアニストを目指しているライアンが現れるのです。
 このあと、ドタバタ喜劇が少しあるのですが、ネタバレ(というほどのこともないか)を避けるため、グルテンフリーのことに戻ります。

 考察

 このシーンで、お客が「これってグルテンフリー?」と言って、食べ物が乗ったトレーを返すということに関して、いくつかの疑問が起こります。
 この店では、提供している食品のいくつかに、グルテンフリーとうたっているものがあるのかどうか。
 そのトレーに乗っていたのは、小さなパンかハンバーガーのような、丸いものでしたが、アメリカでは、そのようなパンの中に、グルテンフリーのものが生み出されて、それが提供されているのかどうか。
 日本で、だったら、あんなパンが乗ったセットを注文していて、そのパンが、グルテンフリー、すなわち、グルテンを含む小麦を全く使っていないものであるとは、とうてい考えられません。
 ひょっとすると、アメリカでは、現代小麦の異常なグルテンを含まない、古代の小麦などによる小麦粉でパンが作られているとか、日本での米粉の蒸しパンのようなもので、本物のパンにそっくりなものが作られているということなのでしょうか。

 日本では、米粉のパンを作るときに添加する、グルテンそのものの粉末が市販されています。
 でも、これって、本末転倒ではありませんか。
 子供が小麦アレルギーだから、米粉のパンを求めている、というケースが多いのに、そのアレルギーの主成分を添加するなんて。
 昔は何も思っていませんでしたが、こうしていろいろ学んでゆくと、この、米パンのための添加用グルテン粉末というのは、ジョークとしか思えません。
 まさに、米粉パンのための、グルテンを加えた米粉というものも売られていました。
 これを見て私は、思わず、笑ってしまいました。
 おそらく、アメリカで、だったら、店の人が棚に乗せるのをためらうことでしょう。

 最近スーパーの棚を見ていたら、米粉のカレー粉が売っていました。これは、カレー粉だけが市販されているのですから、別に市販されている米粉を(フライパンで少し炒めて)混ぜればすむことです。
 ところが、米粉で作った餃子の皮という製品があって、私は驚いてしまいました。
 餃子の皮が作れるのなら、ひょっとしたら、パンの生地だって作れるのかもしれません。
 日本ではまだ、そのようなパンが出回っているという情報はないとおもいますが、ひょっとしたら、アメリカでは、そのようにして作ったパンが、もう生まれているのかもしれません。
 それなら、La La Land での、「これってグルテンフリー?」のシーンも、何の疑問もなく見てゆけることでしょう。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, March 1, 2017)

 

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