RaN359 ソマチットについてのメモ(1)

黒月樹人(◇田中タケシ)@黒月解析研究所

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 このページのねらい

 ソマチット(あるいはソマチッド)という粒子について調べています。
 ソマチットは、少なくとも、人間の血液の中に存在しているようです。
 この小粒子について somatid という名称をつけ、その変化や活動のようすを観察してきた、ガストン・ネサンにおける情報が、一部の(と限定するしかない範囲で)人々に受け入れられ、ガンなどの病気や、健康そのものに対する、いろいろな応用へと推し進められています。
 このような「成果」や「応用」が、どんどん先行してゆくのも分かりますが、これらのことが、より多くの人に受け入れられるためには、まず、このソマチットという粒子についての、科学的な基礎研究がなされてゆくべきです。
 このような観点から、これまで出版されてきている本で、ソマチットについて、どのようなことが分かっているのか、あるいは、まだ分かっていないのか、ということを整理しておこうと思います。
 ここでは、次の2冊の本の情報について整理します。
 [1] 「ソマチット 地球を再生する 不死の生命体」、福村一郎(著)、ビオ・マガジン社(刊)2010-6-26
 [2] 「ソマチッドが よろこび はじける 秘密の周波数」、宇治橋泰二(著)、ヒカルランド(刊)2017-3-31

 ソマチットは変わってゆく

 [1] の本のさいしょのところに、カラーの図解ページがあります。
 そこに、「血中のソマチット・サイクル」と「培養中に見られるソマチット・サイクル」があります。
 これは、ガストン・ネサンが観察した、ソマチットの形状変化を図式化したものです。
 これによると、ソマチットは「マイクロ・サイクル」と「マクロ・サイクル」という2つに分類されています。
 「マイクロ・サイクル」には「ソマチット」「胞子」「二重胞子」の3形態が含まれています。
 「マクロ・サイクル」のほうは、「バクテリア」(状態)から始まって、「二重胞子のあるバクテリア状態」…「酵母」(状態)…「メデューサの頭」など、いろいろな名前がつけられ、十数種類に分類されています。
 本の記述によると、その血の提供者が健康であるとき、ソマチットは「マイクロ・サイクル」の形状だそうですが、病気であるときは、「マクロ・サイクル」へと変化するのだそうです。
 ここから、いろいろな「成果」や「応用」へと進んでゆくようです。
 たしかに、このことがほんとうで、科学的な分野での、確かな「検証」がなされ、まさしくほんとうのことだと認められれば、科学と医療の状況は、大きく変わることと思われます。
 ところが、なぜ、そのようになってゆかないのか。
 このような観察ができるのが、ガストン・ネサンが制作したソマトスコープだけであり、それが世界に1台しか存在しないということになっているから、他の科学者が検証することができない、とされているからではないでしょうか。

 エンダーレインのプロティット

 [2] の本によると、ソマチットについて研究していた人は、ガストン・ネサンだけでないということが、大きくとりあげられています。
 ドイツの生物学者、ギュンター・エンダーレイン(1872-1968)という人だそうです。
 この人は、その小粒子を「プロティット」と名づけたそうです。
 この人の研究から生まれた本 [3] についてもふれられています。
 [3] 「暗視野顕微鏡での血液観察概論」、コーネリア・シュベルツル/フランツ・アーノウル(著)、伊藤康雄/伊藤明子(訳)、ウイスマー研究所(刊) (2002)
 ガストン・ネサンの観察では、ソマチットの変化は、ひとつのサイクルとしてまとめられていますが、ギュンター・エンダーレインの(プロティットとしての)観察では、すくなくとも、3つの分岐があるとされています。
 これらの違いのいずれが正しいのか、検証する必要があります。

 ソマチットは、動物にも、植物にも、鉱物にも存在する [1]

 [1] の本のp21に、この一文があります。
 動物の「血液」の中で観察されたわけです。他の一般の細胞については、よく分かりませんが、血液の中の「赤血球」の中にソマチットが存在することが確認されています。
 植物では、「花粉」の中に存在していることが確認されているようです。
 血液の血漿の中で、はげしく、まったく、思いのままに、と表現したくなるほど、自由自在に動き回っているところを観察すると、この小粒子が、たんなる物質体で、ブラウン運動のシステムで、液体中の分子にぶつかられて、あちこちと飛ばされているのではないようだと判断することとなります。
 だから「ソマチットは生命体」だとみなすのは、自然な推論のようにも思えます。
 ところが、ソマチットは「ただものではない」のです。
 ソマチットは「鉱物」にも存在する、ということが言われる根拠となる現象があります。
 ソマチットは古代に化石となった貝殻の中から、復活して、活動を始めるということだそうです。「2500万年前の貝化石」([1] p21)に「休眠」していたソマチットが、石灰質の囲いの中から現れて、ふたたび動き回るというのです。
 貝化石というのは、もともとは生物体でした。
 もっと一般的な、マグマが冷えて固まった花崗岩のようなところにソマチットが存在するのかどうかについては述べられていないようです。

 ソマチットは焼いた竹炭の中から復活する [2]

 [2] の本のp37に、著者が行った実験が説明されています。
 著者の友人が、600度と1300度で焼いた竹炭をもってきて、ここにソマチットがいるか調べてほしいと依頼したそうです。
 著者が行った実験は、次のようなものだそうです。

 (1) 蒸留水の中に竹炭を細かく砕いて入れて、懸濁液をつくる。
 (2) その懸濁液にAWG(周波数を変えて電流を流す装置)で、ある周波数のもとで電流を10分ほど流す。
 (3) その懸濁液を暗視野顕微鏡で観察する。

 その結果のところの文章があります。次に引用します。

 この実験の結果、1300度で焼いた竹炭のほうが、600度で焼いたものより、ソマチッドの動きが活発でした。([2] p38)

 その友人の方も驚いていたそうです。
 この実験は、よりげんみつな手順を踏んで、追試を行う必要があると思われます。
 このような現象が、ほんとうに起こっているとしたら、科学として大きな問題点となるはずです。
 1300度で焼いても、活動を再開する、生命体と判断できるものが存在する、というのは、いったいどのような現象なのか。
 そして、そのような試練をなんともしない、ソマチット(あるいはソマチッド)というものが、どのようなもので成り立っているのか。
 通常の生命がもっているタンパク質やセルロースでは、このような高温に耐えられないはずです。

 ソマチットが活動的になる周波数(の電流)とは

 [2]の著者は、AWG(周波数を変えて電流を流す装置)と暗視野顕微鏡を使って、健康に問題のある人の血液中のソマチットの様子を観察しながら、AWGによる「施術」を行っているのだそうです。
 このような「施術」は、「治療」の中に含まれないらしく、医師法には違反しないのだそうです。
 しかし、このような「施術」によって、いろいろな病気を治す方向へと向かわせていったということです。
 この本 [2] の中ほどのあたりは、そのようなことの、くわしい記述でいっぱいです。
 現代医学の分野に対して、これは「代替医療」と呼ばれるものかもしれません。
 「医療」と呼んでしまうと、医師法にふれるおそれがあるかもしれません。「施術」と呼び変えておいても、実際に多くの人々が、病から遠ざかっていったということが説明されています。
 このことを説明できる仮説を、次にまとめます。

 (a) 人間の体の中で、ソマチットが、健康を維持するための、何らかの働きをしている。
 (b) ソマチットは、電流として与えられる電子を、活動のエネルギー源として利用している。
 (c) AWGで人体に電流を流すとき、ソマチットが、健康のために働くのに都合のよい、周波数と強さを、経験的に確定してある。
 (d) このような条件のもとで電流を流すことにより、体内のソマチットの活動が、健康のために良い方向で作用してゆく。

 この仮説の、いくつかの部分は検証されているのかもしません。
 しかし、この本の中に組み込まれた画像を見る限りでは、それらの小粒子が、ほんとうにソマチットであるのかどうか、ということが、はっきりとしません。
 このような「仮説」の、全体の流れは正しいのかもしれませんが、細部の「詰め」のようなものが、きちんと提示されていないように思えます。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, September 5, 2017)

 参照資料

[1] 「ソマチット 地球を再生する 不死の生命体」、福村一郎(著)、ビオ・マガジン社(刊)2010-6-26
[2] 「ソマチッドが よろこび はじける 秘密の周波数」、宇治橋泰二(著)、ヒカルランド(刊)2017-3-31
[3] 「暗視野顕微鏡での血液観察概論」、コーネリア・シュベルツル/フランツ・アーノウル(著)、伊藤康雄/伊藤明子(訳)、ウイスマー研究所(刊) (2002)

 

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