RaN360 ソマチットについての考察(1)

黒月樹人(◇田中タケシ)@黒月解析研究所

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 ソマチットとは何か

 いきなり大きなテーマをかかげてしまいました。
 ソマチット(あるいはソマチッド)という名称を生み出したのは、ガストン・ネサンだそうです。
 それ以外にも、このような微小体について気がつき、その正体を突き止めようとして、とりあえず名前をつけた人々がいるようです。
 しかるべき数の研究者が気づいていながら、現代科学の主流とされるところでは、これについて何も認められていないようです。

 光学顕微鏡における問題

 その原因の一つは、このような微小体を、生きたサンプルとして観察できる、倍率の高い光学顕微鏡が、すでに何種か発明されているにもかかわらず、いろいろなことがあって、広く世界中で利用されることができないものとなっているということです。
 それは、つまり、倍率の高い光学顕微鏡と、さらに倍率の高い電子顕微鏡との、医学や科学全般の世界における、市場争いがあったためだそうです。
 しかし、いくら倍率が高いからといっても、電子顕微鏡では、生きているものを、生きたまま観察することはできません。
 ここに、生きているものを、生きたまま観察できる、倍率や分解能の高い、光学顕微鏡というニーズが、わずかながら存在したのです。
 そして、ガストン・ネサンは、そのような光学顕微鏡としてのソマトスコープを開発して、それを使って、ソマチットと人間の健康や病気のことを調べてきたというわけです。

 ソマチットの耐性

 ソマチットという粒子がもつ不思議な性質も、これを科学的に調べようというときに、大きな壁となってきたのかもしれません。
 ソマチットについて記された資料のいくつかを見ると、ソマチットが不死だと記されています。
 ソマチットは、通常の生命体としては考えられないような、驚くべき「耐性」をもっているそうです。とくに、温度に対して、信じられないような「耐性」をもっているようで、1300度で焼いた竹炭の中から復活して活動したことが観察されているといいます。
 この1300度というのは、陶芸の焼き物の世界で、釉薬としての化学物質が溶けて、硬いガラス状の「釉」という、複雑な物質に変化してしまう温度です。生物はもちろん、単なる元素としての成分にとっても、容易に、そのままの姿を保てない温度です。
 このような「実験」には、何か「逃げ道」もしくは「トリック」のようなものがないか、あらためて追試する必要があります。
 たとえば、その「実験」では、1300度で焼いた竹炭を砕いて、蒸留水で懸濁液にしたと、ありましたが、その「蒸留水」の中にソマチットが入っていなかったかどうかは、検証されていないようです。
 私が調べたところ、他の人が記録した画像ですが、アメーバを観察しようとして撮影された画像の中で、もやもやっとして写っているところに、ソマチットが存在していました。
 はたして、「蒸留水」とみなされているものは、「無菌」かもしれませんが、「無ソマチット」か、どうかは、おそらく、これまで一度も検証されたことはないかもしれません。
 通常の微生物ならば、「滅菌」の手順が確立しているかもしれませんが、通常の微生物と同じかどうか、まだよく分かっていないソマチットについては、「滅ソマチット」状態にするということは、どのようなことなのかについて、もう少し厳密に調べる必要があります。
 現段階においては、ソマチットが何かということに対して、明確な説明ができるだけの調査がなされていないと考えられます。
 ソマチットが不死だという前に、それが確かに生死にかかわる「生命体」であるか、ということが、まだ、よく分かっていません。

 ソマチットの組成や構造

 そもそも、ソマチットという粒子が、どのような(化学物質としての)組成から成り立っていて、どのような構造(あるいは組織)をしているか、ということも、まだ明らかになっていないのです。

 この問題について考えてゆくとき、最初のころ私は、「ソマチットが幽霊の一種である」という可能性についても考えを進めていました。
 しかし、ゴブリンアートの解析能力を高めてゆくことで、ウェブのあちらこちらに上げられている、蛍光顕微鏡、暗視野顕微鏡、そして、通常の光学顕微鏡による画像からでも、ソマチットを識別できるようになり、ソマチットが何かは、まだよくわからないものの、それが実在している、ということは確からしいと、思えるようになりました。

 ソマチットは血液の血漿のなかで活動している

 ソマチットは血液の血漿の中で、粒子として動いています。
 ガストン・ネサンが公開している動画 [1] を見ると、わずか1秒の間にも、大きく移動したり、形を変えたり、赤血球にくっついたり離れたりしています。
 ガストン・ネサンのソマトスコープの画像では、ある程度の大きさの粒子として記録されていますが、通常の光学顕微鏡では、かすかな点のようなイメージとしか映らないようです。
 これは、可視光線の赤から青までの波長の光をすべて使っていることによる、画像データのボケによるものだと考えられます。
 最近の技術開発で誕生した、暗視野顕微鏡や蛍光顕微鏡では、より高い分解能の画像が得られているようです。
 次の図1はガストン・ネサンのソマトスコープによる画像で、血漿中のソマチット粒子をとらえているものです。
 そして図2は、図1の色加味128解析(配色X)の画像です。
 色はもちろん、意図的に設定したものですが、図1ではぼんやりとして見えていたものの、より詳細な情報が得られています。

図1 血漿中のソマチット [1]

図2 血漿中のソマチット [1] の色加味128解析(X配色)

 このような解析を経て、ソマチットは、たんにぼんやりとした粒子なのではなく、そのような輝きを生み出す「中心の実体」あるいは「形をもつもの」が存在しているということが分かりました。それをさいしょは「中心体」と呼んでいましたが、この用語は、生物学の分野では、細胞の小器官に名づけられた名称なので、ふさわしくありません。
 「ソマチット本体」と呼ぶのが妥当かもしれません。
 げんみつにいうと、この「本体」の領域が、はたして、どこまでなのか、ということは、まだよくわかっていませんが。

 ソマチットは赤血球の縁に入り込んで赤血球をくっつけている

 血漿の中を動き回るソマチットの画像を調べている過程で、ふと気がついたのは、ソマチットが、赤血球の中にもぐりこむだけではなく、赤血球の縁に付着し、伸びるようにして縁の壁を構成することがある、ということです。
 赤血球は、いつも独立して自由に動いているのではなく、いくつかが縁をくっつけているということも分かりました。
 そして、そのとき、(色加味解析で調べてみて分かったのですが)接合部分にソマチットが存在していることが分かりました。
 ソマチットは、赤血球の間に入って、それらをくっつけていたのです。

図3 健康な人間の赤血球 [2]

図4 健康な人間の赤血球 [2] の色加味128解析(X配色)

 上の画像は、「健常者」と呼ばれている人の血液だそうですが、明らかに病気である人の血液の様子(下の図5)は、暗視野顕微鏡の画像を見ただけで、「違う」ということが分かります。
 赤血球が丸くないのです。
 ソマチットが何かよくないことをしているのでしょうか。それとも、血液の成分からくる環境が悪くなったので、このようになってしまったのでしようか。

図5 膵臓ガンの患者の血液 [3]

図6 膵臓ガンの患者の血液 [3] の色加味128解析(X配色)

 ソマチットは白血球の主要な因子として存在している

 血液の中で、白血球のグループは、免疫活動に深くかかわっています。
 このような白血球の構成成分の中心がソマチットであるということが分かってきました。
 もっとストレートに、白血球の「正体」がソマチットだった、と言うことができるかもしれません。

図7 リンパ球 [4]

図8 リンパ球 [4] の色加味128解析(X配色)

 このような観察を深めてゆき、私たちの身体の免疫にかかわる役割をつかさどっている白血球というものは、形状や働きによって、さまざまな名前で分類されているものの、その正体というか、成分を見ると、ほとんど、ソマチットによって形成されているということが分かってきました。
 これまで、ソマチットは、血漿の中で活躍することによって、免疫にかかわってきたと認識されていたようですが、免疫機能の中心となる、白血球のグループそのものを、内部の成分として働かせていたと考えることができます。
 白血球を色加味解析で観察すると、これらのソマチット以外には、ほとんど複雑な構造をもった領域が見当たりません。
 おそらく、白血球のなかまは、ソマチットの群体であると考えられます。
 白血球の中には、アメーバ運動をするものがあります。
 これと関連して、微生物のアメーバを観察したところ、ソマチットで構成されていることが分かりました。
 細胞膜のようなものをもたず、アメーバ運動をするというのは、ソマチットの群生が生み出す現象だったのではないでしょうか。

 アメーバも体のほとんどがソマチット

 次の画像は、顕微鏡日記 [5] というサイトにあった「アメーバの触手」という画像です。
 中央に写っているのがアメーバということです。形が不定形です。ほんもののアメーバだと考えられます。
 図10は、そのアメーバ部分を拡大したものです。
 図11は、図10の色加味128解析(Y配色)です。

図9 顕微鏡日記 [5] の「アメーバの触手」

図10 アメーバ部分の拡大(画像Am)

図11 画像Amの色加味128(Y配色)
(画像をクリック → 拡大原画像へ)

 この図11を(拡大原画像で)見ると、このアメーバの本体を構成しているもののほとんどが、ソマチットのパターンをしていることが分かります。
 このときの「アメーバの触手」も、配色を変えて観察すると、ソマチットがつらなっていることが分かりました。
 この水の、あちらこちらに、細かなゴミのように浮かんでいる粒子も、そのほとんどはソマチットであるとみなせます。

 ソマチットは生命に共生したのか、それとも生命そのものなのか

 最近(2016-1-30)出版された本の中に「生物はなぜ誕生したのか」[6] があります。
 地質学の研究者による、本格的な解説書です。
 私が高校生や大学生だったころは、今から40年ほど前のことです。
 そのころ私は、高校で生物の成績が良かったことから、予備校での実力テストで、生物の偏差値がとびぬけていたため、これはもう(理学部の)生物学科をめざすしかないと思い込み、その勢いで大学に入学したのでした。
 そのまま大学で勉学に打ち込んでいれば…と思うこともありますが、その後の私の人生の展開から考えると、私の専門分野は、生物学でも数学でもなく、物理学でも地球科学でもなく、釉薬の仕事をしていたころは、これって物理化学の分野かな、と思ったこともあり、まったく、どこにも向かっていかなかったようです。
 地震の波形解析や磁気探査などをくわしくこなしていた、地質調査の会社で働いていたとき、「専門はデータ解析です」と言っていたことがあります。
 現在試みている、医療画像や科学画像に関する画像解析ソフトの開発というのは、この流れかもしれません。
 話が流れそうなので、戻したいと思います。

 今から40年もむかしに習った、生物学や地球科学の知識は、いつのまにか上書きされるようになってゆきました。
 鳥類が恐竜から進化したこと、ミトコンドリアが外来微生物であったこと、シアノバクテリアが植物の葉緑体として組み込まれたこと、などなど、40年前には、まだ確定していなかったことです。
 この「生物はなぜ誕生したのか」[6] という本では、そのような、新しい事実が述べられていることと、地球における、いろいろな生物の変遷というものについて、地球大気における、酸素濃度や二酸化炭素濃度、あるいは硫化水素濃度というものが、おおきく影響してきたことが、岩石化石や生物化石の証拠を提示して、論理的に説明されています。

 ちょっと驚いたのは、私たち哺乳類の呼吸組織より、鳥類の呼吸組織のほうが、はるかに効率のよいシステムだということです。
 私たちは肺に空気を吸い込んで、酸素と二酸化炭素を入れ換えして、それを吐き出しています。
 ところが、鳥類は、空気を気のうという袋に吸い込み、そこから肺へと移して、酸素と二酸化炭素の交換を行い、最後に肺から吐き出すのだそうです。
 私たちの肺だけのシステムでは、吸う空気と吐く空気とが、とちゅうでぶつかってしまいます。
 ところが、鳥類では、ほとんど一方通行の流れとなっているのです。
 このようなことから、鳥類は酸素濃度が小さなところでも、効率よく酸素を吸収できるので、活動のレベルを下げないですむそうです。
 なぜそのようなシステムが進化したのかというと、鳥類の先祖である恐竜が生まれ始めたころの地球の酸素濃度が、今の半分くらいのレベルだったからだそうです。
 このようなことは、岩石化石の証拠によって分かって来たということのようです。

 そもそもこの本を買って、詳しく読み始めたのは、もっとはじめのところに書かれていた、生物の定義や、地球におけるさいしょの生物についてのところに、ソマチットの起源にかかわる、何かヒントのようなものを見つけたいと思ったからでした。
 この本を読み進めているうちに、ゴブリンアートも進化しゆき、ソマチットの画像について、より詳しく、しかも、よりかんたんに解析できるようになりました。
 そして分かったことの、重要な「てがかり」の一つは、「血液の中の白血球の主成分はソマチット粒子である」ということでした。
 さらには、自然の水のなかにいる「アメーバの主成分もソマチット粒子である」ということが分かってきました。
 少し前まで、ソマチットというのは、血液の血漿の中を動き回る、小さな粒子であると認識されていました。
 それが赤血球の中に入ることがある、ということは知られていました。
 しかし、赤血球の縁の壁に入るということや、白血球そのものの主要な成分として存在しているということは分かっていませんでした。

 このような「てがかり」から推し進めて、生命の初期の形態であるとされている古細菌や、真正細菌などの系譜をたどってゆき、それらとソマチットの関係を調べてゆくべきだと考えられます。
 しかし、私は大学などで研究している、本科的な科学者ではありません。
 かなり中途半端で、使っている道具といえば、だれでも持っていそうな、中古のコンピュータくらいのものです。
 光学顕微鏡すらありません。
 ただし、そのような現代の光学顕微鏡によって撮影された画像の、分解能を格段に向上させる、ゴブリンアートというソフトを持っています。
 また話が流れそうです。

 ここでのテーマは、ソマチットという粒子が、生命体にとって、どのような位置づけにあるのか、ということです。
 その答えについて、何かが言えるのは、もっと先のことになるかもしれません。
 より多くの科学者が、私の解析ソフトを(購入して、もしくは試供版で)使って、ソマチットについての研究を進めてゆけば、おそらく40年もかからないことでしょう。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, September 9, 2017)

 参照資料

[1] ガストン・ネサンによるYouTube画像
   Gaston Naessens - The Somatoscope
[2] 健常者の暗視野血液像
[3] 膵臓ガンの患者さんの暗視野血液像
[4] 食と健康の総合サイト e840.net
[5] 顕微鏡日記 「アメーバの触手」
[6] 「生物はなぜ誕生したのか」、ピーター・ウォード/ジョゼフ・カーシュヴィンク(著)、梶山あゆみ(訳)、河出書房新社(刊)2016-1-30

 

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