短距離ランニングフォーム解析 (8) ガトリン選手の詳細重心解析

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)@ 9621 ANALYSIS


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 ガトリン選手のランニングフォーム


図1 ガトリン選手のランニングフォーム(2001年のもの)

 このステックピクチャーは、テレビ画像をビデオで撮影したものをベースとしています。画像では右向きに走っていましたが、解析の都合で左向きにしました。このことにより、脚や腕の左右が逆になっています。また、そのときのテレビ画像は、ややスローになっていました。あとの解析では、これを補正しています。

 ガトリン選手のキック局面


図2 ガトリン選手のキック局面


図3 ガトリン選手のキック局面における重心描写



 ガトリン選手の詳細重心解析


図4 ガトリン選手(a) 55←45←35の詳細重心解析


図5 ガトリン選手(b) 155←145←135の詳細重心解析

 図4の左下のグラフと、図5の左下のグラフにおいて、水平速度を示しているのは、塗りつぶされた濃い黄色のプロットです。
 図4の(a) 55←45←35のキックでは、その前のキックで持っていたスピードが大きかったため、前半の動きが速くなっていましたが、後半の動きが遅くなっています。
 これに対して、図5の(b) 155←145←135のキックでは、水平速度が大きくなろうとしています。加速できているのは、こちらのキックだったようです。
 図4のフォームと図5のフォームで、いったい何が違うのでしょうか。キック足の踵の様子が少し違います。右端にある、有効キック区間における2つの詳細フォームを見比べると、有効キック区間が終わるときのフォームで、図4では踵が少し浮いていますが、図5では踵が地面についたままです。ひょっとすると、ここのところで、地面をしっかりと踏みしめておくということなのかもしれません。  (Written by KULOTSUKI Kinohito, Oct 23, 2012)

 

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