TP011「ウェブ進化論」の風物探査(5)オープンソース現象とマス・コラボレーション
TP011 Web Evolution Theory
(5) Open Source Phenomena & Mass Collaboration(多数による共同作業)
黒月樹人(Kinohito KULOTSUKI

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 ウェブ進化論(梅田望夫著, 筑摩書房2006[1] の内容から、「第五章 オープンソース現象とマス・コラボレーション」について、この世界の理解に関して重要と考えられる情報を取り上げる。

 著者は、以下の「節」を設け、これらのテーマについて論じている。
 1 オープンソース現象とその限界
 2 ネットで信頼に足る百科事典は作れるか
 3 Wisdom of Crowds

ここでの記述言語は思考言語コアによる。参照資料の [2] 思考言語コアのかんたんな使い方を示す。


第五章 オープンソース現象とマス・コラボレーション

1 オープンソース現象とその限界

◇オープンソースの不思議な魅力

・「オープンソース現象」

 @ △――無償公開> 種(知的資産)

 A {}@世界――解決> 問題(知的資産)

◇マス・コラボレーション(Mass Collaboration)多くの人による共同作業

・オープンソース現象(コレラ対策 for/発展途上国)

 *e「コレラ <> シリアスな問題@発展途上国

      L *a「処方にカネがかかる」[or] *b「高いスキルが必要」

   [] *c「貧しい」[&] *d「医療スキルが低い」@発展途上国

   [] 従来の組織的手法――●解決> 治療(コレラ)

  」

 [] △――提示> *e > @ネット

  [] {*f}「見ず知らずのプロフェッショナルたち(@関連分野のさまざまな領域)」

       L 協力し合う・解決> *e , @ネット

   [] {*f}――開発> 新システム(低コスト, 訓練なしに使える)

出典/「Open Source Everywhere@米ワイヤード誌, 200311月号

MITのオープンコースウェア

・「オープンコースウェア」http://ocw.mit.edu/

 ――無償公開> 講義内容(MIT <> 米マサチューセッツ工科大学)> @インターネット

 ☆20014, ◇――発表> 構想(オープンコースウェア)

 ☆20029, パイロット・プログラム――始動>

  2007年(予定),  2000科目の全て――公開>

[Z]

 ☆2005年末(現在), 半分以上(2000科目)――公開>

  アクセス(毎日)<> 2万人程度(少ない)

 []

 オープン化(授業)――脅かす> 大学の事業, 利益(教授たち――書く> 教科書)

◇「狂気の継続」を阻むリアル世界のコスト構造の壁

・困難(オープンソース現象 <関連> リアル世界)

 @ 軋轢(/既存社会の仕組み), ex) 著作権問題

  A コスト

・「ブッククロッシング」(Book Crossing)本の交換システム

http://www.bookcrossing.com/

 @ ◇――放置> 本(読了)> @公共空間(カフェ, 駅)

 A △――読む>

  2001, スタート, @米国, 会員(40万人以上), 登録書籍数(300万冊以上)

 システム(Book Crossing

  (1) ▲――成る(無料)> 会員(Book Crossing

  (2) ▲――購入> ステッカー(ID番号), @サイト(Book Crossing)(□)

        ――貼る> ステッカー(ID番号) >

    ――放置> > @公共空間

 (3) □――管理> 情報(ID番号(本))

   [] □――追跡> 履歴(本)

  [Z]

  物理的制約@リアル世界――>> コスト ――ブレーキ> 普及・発展(Book Crossing

2 ネットで信頼に足る百科事典は作れるか

◇ウィキペディアを巡る二つの実験

・ウィキペディア ――●審査> 入口(新規制作)

 ボランティア――ウォッチ・審査> 内容

・第一の実験

 [if] △――(わざと)書きこむ> 誤り > ウィキペディア

 [] (?)◇――修正> 誤り

       ◇――修正> 誤り, ☆スピード(?)

・第二の実験

 (<行う――*aAJ・ジェイコブズ」@米エスクワイヤ誌☆20055月)

 [<>] *a――(わざと)書く> *b709語のウィキペディア(事実誤認, スペルミス)」

   *a――求める> *c「ウィキペディア・コミュニティ」

――修正・構成> *b > *d「記事@米エスクワイヤ誌」

      []

    *c ――修正> 事実誤認(*b

   *c ――推敲> *b > *b771語)<掲載――米エスクワイヤ誌

3 Wisdom of Crowds

◇「全体」を意識せずに「個」の価値を集積

・可能性「自動秩序形成システム」((a)&(b)

(a) 「個」――ワーク> , for/「全体」

(b) 「全体」――ワーク> , for/「個」

◇ソーシャル・ブックマーク、フォークソノミー

・ソーシャル・ブックマーク

 @ ◇――付ける> 印(ブツクマーク)・コメント・キーワード> 対象となる記事

 A ◇――置く> 記事(印・コメント・キーワード)@ネット(「あちら側」)

・フォークソノミー

<> 「フォーク(folks, 人々)」<合成>「タクソノミー(taxonomy, 分類額)」

 <> 「みんなで分類する」

 (1) △(ある一人)――付ける> タグ(△)> *c「コンテンツ(記事, …)」

 (2) ▲(別の一人)――付ける> タグ(▲)> *c

 …

 (n) *c ――持つ> タグ集 {タグ(△), タグ(▲), }

                     L 多面的な分類(*c

◇「不特定多数は衆愚」で思考停止するな

・ジェームズ・スロウィッキー(コラムニスト@米ニューヨーカー誌)

 L 書く> 本「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」, 2004

        L みんなの意見」は案外正しい(邦題)

           L 小高尚子訳, 角川書店, 2006

     L テーマ

      /適切な状況, *a「人々の集団」, *b「個人(最も優れた@世界)」

      [] 判断(*a>>>  判断(*b

            ※「A >>> B」 は 「AのほうがBに勝っている」という意味


(2010.11.30 Written by Kinohito KULOTSUKI [@] KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION)

参照資料

[1] ウェブ進化論――本当の大変化はこれから始まる、梅田望夫著、筑摩書房刊2006

[2] 思考言語コアの使い方メモ

@文型とシンボル記号

主語――動詞> 目的語 ; (以後、主語や目的語を対象語とまとめる)

――(しっぽ)と > (クチバシ)で、動詞の意味部分(関係語)をはさんで使う。

対象語A <動詞――対象語B ;

A <関係語> B ; A――<関係語>――B ; (双方向の関係のとき)

主語(修飾語)――動詞> ○を > △に , /状況などの補足 ;

/の補足記号の一種として使う、☆は日時のシンボル。@は場所のシンボル。

A対象語や文の接続

 たとえば、記号「&」(かつ)を、A&B, A <&> B, A [&] B 3ステージで使う。

[] は(「ならば」の意味の)接続記号。[ ]の間に関係語を入れて使う。

<> は内容についての等号。「A <戦争> B国」のように、< >の間に関係語を入れて使う。

A&B は最も小さくまとめた接続。

B文末記号

; [] [e] は文の終了記号。

誤解が生じないときは、空白(スペース)で代用することもある。

C否定と肯定

●は「否定」のシンボル記号(○を肯定として使うこともある)。

D代用記号

△や□には特別な意味を持たせていないので、その都度()を使って定義して使う。

*a *b なども抽象的に()や「」を使って内容を定義して使う。

E比較記号

 「A >>> B」 は 「AのほうがBに勝っている」という意味

 「A <<< B」 は 「BのほうがAに勝っている」という意味

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