風物探査(Things Probe)/「ウェブ時代をゆく」(梅田望夫著, 筑摩書房2007年11月10日第1刷発行)
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TP014「ウェブ時代をゆく」の風物探査(0)混沌として面白い時代
◇フロンティアを前にしたときの精神的な構え
@ ◇――持つ> 楽しむ心(大変化の時代 <> 面白い時代), ●恐れる心(大変化の時代)
E 人(*a, *b, *c)――関与>「もうひとつの地球」――(健全に)進化・発展>
*a「より良く生きようという意欲」, *b「何らかの分野で秀でる」, *c「パブリックな意識」
TP015「ウェブ時代をゆく」の風物探査(1)グーグルと「もうひとつの地球」
 グークルと「もうひとつの地球」/経済的な必要性がある程度満たされた、この星の先進的な文明においては、「経済のゲーム」にではなく、「知と情報のゲーム」に、人々の関心が移ってゆく。これにより、私たちの心の在りようが変化する。これが、「もうひとつの地球」の本質となるものである。
・「知と情報のゲーム」
 若い子(△)@アメリカ――●買う> 具体的なモノ, ――面白がる> △――クリエイト> 何か
・本質「もうひとつの地球」
 [] パワー「知と情報のゲーム」――>> 心の在りよう(▽)――変化>
 [] パワー「経済のゲーム」  ――>> 産業構造     ――変化>
TP016「ウェブ時代をゆく」の風物探査(2)新しいリーダーシップ
 新しいリーダーシップ/好きなことに「人生をうずめる」ことができる人が、ウェブで新しい「島宇宙」を生み出す。あるベルの知をもつ「総表現社会参加者層」が、それらの島宇宙へと参加し、リアル世界とのつながりをもって変化してゆけば、全体として、私たちの社会は、もっと良いものへと向かうことができるかもしれない。
・「総表現社会の三層構造」仮説(梅田望夫)@ エリート(1万人)A 総表現社会参加者層(1千万人)<> 層「◇――持つ> 知(あるレベル)」B 大衆(1億人)
[if] 総表現社会参加者層――作る> 島宇宙(良き志向性の共同体), ――つながる> リアル社会
 [] 私たちの社会――変化> 良いものへ
TP017「ウェブ時代をゆく」の風物探査(3)「高速道路」と「けものみち」
・要素(けものみち)

進取の気性に富む

積極性

自己表現欲求

広い問題意識

高速道路の外への関心

情報収集力

行動力

勇気

スピード感

常識

明るさ

素直さ

人に好かれる性格

コミュニティ・リーダーシップ

段取り力

気遣い

コミュニケーション能力

やさしさ

柔軟性

反射神経的に判断して物事を決める力

TP018「ウェブ時代をゆく」の風物探査(4)ロールモデル思考法
 ロールモデル思考法/著者が考えた思考法で、これは良いと感じるロールモデル(お手本)を探しておき、色々な判断において利用するというもの。エドワード・デ・ボーノの「水平思考」を、より具体的なパターンのものへと特殊化したものと考えられる。著者――編み出す> 思考法 <> 「ロールモデル思考法」/◇――求める> 「ロールモデル(お手本)」@外界, for/問い(自分が好きなこと, 自分に向いたこと)
TP019「ウェブ時代をゆく」の風物探査(5)手ぶらの知的生産
 手ぶらの知的生産/ここの章のタイトルとして、これは適当なものではないかもしれない。著者が述べようとしていることのなかで、もっとも重要な課題となるのは、「文系オープンソースの道具」というもののように思われる。「道具」というよりは、おそらく「システム」だろう。「文系オープンソースのシステム」として、どのようなものを生み出し、どのように発展させてゆくか。このことがどのように解決されるかによって、これからの日本語圏の豊さが決まって行くかもしれない。日本語圏のネット世界は、まだまだ試行錯誤段階にある。もちろん、ずうっと、そうなのかもしないが。
TP020「ウェブ時代をゆく」の風物探査(6)大組織 VS. 小組織
 これまでの時代においては大組織に所属していることが求められていたかもしれない。しかし、これからの大変化の時代においては、小さな組織で、起こりうる変化に素早く対応できるほうが、ずうっとよい。すでに変化のサイクルの周期は、かつてなく短くなっており、数年ではなく、数か月で、さまざまに変化して、さまざまな状況を造り変えている。このことを感じとることができない者は、あっという間に、取り残されてしまうはずだ。常に、新しいことへの挑戦を心がけて行くべきである。
TP021「ウェブ時代をゆく」の風物探査(7)新しい職業
 「新しい職業」を追い求めた、著者の父親からの言葉が、とても生々しく、強いメッセージとなっている。「そのほうが面白かったからだ」と言ったのだそうだ。著者自身も、「新しい仕事」を追い求め続けてきた。そして、そのために必要なこととして「ウェブ・リテラシー(Web literacy, ウェブに関する取り扱い能力)」を著者は提案している。
TP022「ウェブ時代をゆく」の風物探査()ウェブは自ら助くる者を助く
 「ウェブ時代をゆく」についての著者のまとめは、読者を勇気づける。変化の激しい時代には、対立する価値観の中で、私たちには、いろいろな変化の嵐がやってくる。突然の解雇、精神的な孤立、うつ病への負のスパイラル。私(黒月樹人)は、このようなとき、ささやかなものではあったが、立ち上げたばかりの「黒月樹人のホームページ」を育て上げることを心の柱とした。かくして私は、かろうじてサバイバルしてこられた。このサバイバルのプロセスは、まだ終わっていない。この経済的な極貧状態のとき、私は「ウェブでの力」を獲得してゆくことができた。これからは、それを、私だけではなく、より多くの仲間のために使って行きたい。
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