c12 胆のうガンとすい臓がんは、もっとも厄介なガン

田中 毅(TANAKA Takeshi @ 9621 ANALYSIS)

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 胆のうガンとすい臓がんは、もっとも厄介なガン

 ここ日本においては、全ての人の1/2が、その生涯のうちにガンにかかるそうです。
 それなら私は、その分類の中で、ガンにかからないほうの1/2に入っておこうと考え、具体的な内容は伏せておきますが、何十年も前から、ガンの危険がある食品をとらないようにしてきました。
 これにより、肺がんはもちろん、食道がん、胃がん、……、大腸がんなど、世の中にあふれかえっている、有名なガンにはならないでこられたと思っています。
 入院中に大腸カメラや胃カメラの検査を受けましたが、それらを操作して観察した担当医の意見は
 「こんなにきれいな胃壁や腸壁は見たことがない」
というものでした。

 肺がんかどうかは、胸部のX線画像でチェックできます。
 かつて若いころ、じつのところ私は結核だったこともあるので、そのころの画像には、小さな白い影がいくつかあったことも知っています。しかし、入院中の胸部X線画像には、何も異常は見られません。

 かつての入院中に胆のうガンの疑いがあると担当医から聞かされたとき
 「胆のうガンというのは、どのようにして、なるのですか」
と聞いたことがあります。そのときの答えは
 「さあ、よく分かりません」
というものでした。
 それまでの私の生活習慣から考えると、アルコールに対する極度の耐性をもっていた私ですから、肝臓がんになってしまうという可能性はあったかもしれませんが、その前に胆のうガンになって、そこからの転移で、肝臓もガン化しているというのでは、やはり、理解できません。

 最近いろいろ学んで、いちばん大きな可能性は、ごくごく短い期間の間に何度もCTスキャンを受けたための、けた違いの放射線量の影響が、もっとも有力な候補となります。
 ガン細胞も、もともとは、私の正常な細胞でした。それが突然ガン細胞へ変わるというのは、今ではDNAとして知られている、遺伝子構造が変わってしまったことによると考えるのが自然です。そのような変化をうながす要因として、放射線はもっともパワーのあるものです。しかも、1回のCTスキャンでは、X線撮影の1000回〜2000回分の放射線量が照射されるといいます。
 2016年の8月23日に行われた、さいしょの1回はしかたがなかったと考えられます。しかし、その後、入院中に2度、仮退院後の1ヶ月後にさらに1回、すべてで4回ものCTスキャンが行われたのです。
 X線撮影の4000回〜8000回分の放射線量が、わずか2ヶ月間に照射されたことになります。
 これで胆のうだけがガン化したというのは、かえって不思議なくらいです。

 現在の担当医は
 「胆のうガンとすい臓がんは、もっとも厄介なガンです」
と述べました。
 「胃がんや大腸がんなら、打つ手もいろいろあるのですが」
とも。

 私の胆のうがんは、CTスキャンによる胆のうの姿といい、腫瘍マーカーのCA19-9の驚くべき値といい、それを表す形容詞が見つからないほど、並外れて厄介なガンなのでしょう。
 こまでくると、居直って、自慢したくさえなってきます。

 死ぬのをただ待つなんて、まっぴらだ

 私が近いうちに、この胆のうガンのため死ぬのだと思っているのは、現在の担当医だけではなく、このガンについて「おまえの自業自得だ」と表現した兄、そして、診察のたびに、診察室の外で私をセラピーしようとする看護師……など、何人かいるようです。

 しかし、区の新旧役員引継会に参加していた人たちは、私が胆のうがんであると話している間も、出されている仕出し屋の弁当を食べることに夢中でした。その後、町で出会っても、ほとんど変化は見られません。
 ときどきいっしょに日帰り旅行にゆく、おとぼけ老人グループの仲間は、私がガンであることを話している間も、スマホをいじって上の空。
 なぜか。
 この人たちにとっては、私がガンで死ぬというイメージがまったくわかないからだと思います。
 なによりこの私が、私は決してガンでは死なない、と考えていますし、そのことを全身で表現しようとしているからです。
 このような本があります。

 「がん」では死なない「ガン患者」[1]、東口高志・著、光文社新書818, 2016-5-20刊

 私はこの本を、胆のうガンと宣告される2年ほど前に読んでいました。付箋が何十枚と貼ってあり色鉛筆で横線を引きまくっています。

 済陽高穂の、ガンの食事療法についての本も、入院中に買って読んでいて、仮退院のあと、手術と入院の説明のために医科大学へ行って、診察という場で担当の内科医と精神科医と話し合ったとき、これを見せたのですが
 「ああ、いま流行りの」
と、鼻であしらう態度です。
 「こんなものは何の役にもたたない。正しいのは、科学的な手法にのっとって、手術や薬物を処方する、私たちのやり方だ」
というメッセージがつたわりました。
 こんな人間たちに、自分の命をあずけてたまるか、と思いました。

 2019年1月16日のガン宣告のとき、担当の医師が、医学的には何も打つ手がない、ということを正直に述べ、残された時間を有効に過ごして生きてゆくようにと、私を突き放してくれました。
 このとき私のテレパシー能力は陰っていたようです。
 のちに私が2ヶ月に1回のペースで血液検査をやってほしいと願い出たとき
 「胆のうがんの腫瘍マーカーであるCEAとCA19-9の数値については、抗がん剤治療を行っていない以上、何もコメントすることはありませんよ」
と、冷たく言い放したとき、はじめて私は、この医師の本質的な側面を見ることができました。

 私は、死ぬのをただ待つなんて、まっぴらだと考えています。

 代替療法と呼ぶのは間違っている

 現代医療がガン治療のために想定しているのは、かんたんに表現すると、(1)手術、(2)抗がん剤、(3)放射線の3パターンです。
 現在、このような方法以外に、ガンを治療する方法が何もないのかというと、あります。たくさんあります。それらは、(1)〜(3)に対して、まとめて(4)代替療法と呼ばれているようです。
 このような言葉を誰がつけたか。決まっています。(1)〜(3)の方法こそが、正当なものであり、それ以外は不当なものだと考えている人たちです。
 ところが、現代社会のがん治療のニュースを調べると分かるように、(1)〜(3)の治療方法に従った人の多くは、悲惨な状況に陥って、5年も生きられず、死んでしまいます。これに対して、(4)の方法を選び、ガンは自分の中の自然な治癒力で治すと決意した人の中から、ガンに打ち勝ち、5年以上の生存を続けられるようになっている人が現れ、その体験記をまとめた本が次々と出版されるようになってきました。
 このような現象は、3年前、医科大学の先生方から、からかわれたころとは、ずいぶん変わってきています。
 今まさに、ガン治療の転換期になっていると、私は感じています。
 そのことに気がつかず、ガンの治療は相変わらず(1)〜(3)だけだと考えている、大部分の医師たちが、いかに不勉強であるかということが、次々と明かされてきました。

 (4)代替医療とされている、ガン治療の本を読みまくる

 胆のうガンと宣告される前から、単なる興味本位で読んでいた本も、さらに読み返して、その意味が深く分かるようになりましたが、2019年1月16日のガン宣告の少しあと、私は町の書店へゆき、何冊かの本を買い求めました。その中に
 「これまでにはなかった本が現れた」
と私が感動した1冊があります。

 「がんが自然に治る生き方」[2]、ドクター・ケリー・ターナー・著、長田美穂・訳、プレジデント社・刊、2014-11-23初版(入院中の2016年、すでに出ていたらしい)

 これを書いたのは医師ではなく、医療についての研究者です。ドクターの称号は、医師ではなく、博士の意味です。
 この本の内容を、ここで詳しく解説するのは控えます。
 この本は(4)代替医療という方法のほうを選択して、ガンから逃れてきた、多くの人々の、より効果のあるガン治療について、その本質を見出そうとしているものです。
 まさに、がん治療についての本物の学者の本です。
 しかし、その内容は、堅苦しい証拠としての論文などには頼らず、具体的にガン治療に成功した人々についての調査におけるエピソードを織り交ぜ、かなり読みやすくなっています。

 この本を読んで私が実行したことを少し紹介します。
 その一つ目は、身体の中に入れる水として、水道水を排除したことです。

 多くの治療者が「水は最強の治療者だ」と言っていました。水は有毒物質やウイルスや細菌を身体から排出し、酸素を細胞に供給してくれるのです。
 治療者たちは、こう言っていました。最良の水は、ミネラル分を多く含む天然の湧き水。水道水は、がんとの関連が疑われる塩素やフッ素化合物、重金属を含むため、飲むべきではない、と。
([2] p40)

 初めは近くのリカマン(リカーマウンテン、お酒の量販店)に売られていた、比較的近くで採取された天然水の2リットル×6本を箱ごと2箱買いました。夏の売れ残りのようなもので、冬だったから、とても安く、ひと箱400円くらいでした。
 しかし、私はここで思いつきました。
 私の実家には、古くから使っている、信楽の花崗岩層を通って来た地下水をくみ上げている井戸があるのです。私が子供のころは、手押しポンプの腕を押して汲み上げていました。ときには、上から呼び水をいれて、管を水で満たしたりしながら。
 ちょうど1週間くらいで、2リットルで6本の1箱分が空になります。その1週間くらいのペースで、DVDの映画を借りて実家へゆき、それを母と見るというスケジュールに合わせて、実家の井戸水を分けてもらうことにしたわけです。
 今住んでいる水口の家にも井戸が2つありますが、さすが水口という地名が示すように、ここは、野洲川からの水が染みて入ってくるところであり、一雨降ると、いつもは少し深い水面が、地面の高さまで上がってきます。こんな水は信用できません。とりあえず、中庭に作ってある金魚とメダカとフナのための池に入れるということに使っています。
 ほかにも学んだことはたくさんありますが、語りつくせませんので、これくらいにしておきます。
 とにかく、この本は、ガン治療を医師に頼らず(できれば医師の方も、謙虚になって学習してください)、自分の意志で行うときの、テキスト(あるは指導書)となります。本質的な要因を理解するのに最適です。

 安保徹「免疫革命」[3]

 (元)新潟大学大学院 医学部教授 安保徹の、何冊にもわたる、一連の著書が、理論的な根拠を示してくれます。
 さいしょに読んだ本は、べつのものでしたが、図書館で「免疫革命」[3] という本を探して、これを何度も借りて読んでいます。
 ここで肩書に(元)と添えたのは、すでにお亡くなりだからです。このかたがまだ生きておられて活動を続けられていたら、もっと多くの人がガンで死ななくてもよかったはずです。
 安保徹は医師というより、医療分野の学者というのが、もっとも適したとらえ方です。
 人間の免疫活動を支える、白血球の中の、顆粒球とリンパ球が、人間の精神状態にかかわる、交感神経緊張状態と副交換神経緊張状態の2つの状態の影響を強く受けているということを、実験的に調べ、論文にまとめて、世界に発信されたのです。
 このような説明をするとむつかしく思われるかもしれませんが、このような科学的な事実の発見が、ガン細胞と免疫細胞の、身体の中でのせめぎあいへとつながってゆきます。
 これまでガンが何故生まれるかということについては、有害物質、放射線などなど、いろいろと分かって来たものの、それで私たちの正常な細胞がガン細胞へと変身してしまった後は、まるでゾンビ映画のゾンビのように、際限なく増え続けるというのが、これまでの視点(考え方)でした。
 ところが、これは単純にガン細胞だけを見たときのシナリオです。
 自然の世界に食物連鎖があり、オオカミたちが鹿やウサギが増えすぎるのを調整してきたように、私たちの身体の中には、ガン細胞の敵となるものが存在しています。
 それが血液の中の白血球のひとつの成分であるリンパ球です。
 身体に害のある細菌などを食べる顆粒球は、ときとして正常細胞まで壊してしまい、結果的に、ガン細胞の味方をすることになります。
 ガン細胞にとって、白血球の中の、顆粒球は味方ですが、リンパ球は敵なのです。
 そして、安保徹が発見したように、交感神経緊張状態は顆粒球の活動を高め、副交感神経緊張状態はリンパ球の活動を高めるのです。

 私は完全な退院後、医療白黒画像に適度に色をつけて、細部の様子や異常を見やすくするための、画像解析ソフトであるゴブリンアイズを制作するため、そのころから(死にたくないのでパンを食べないと決心し)遺伝子操作で狂ってしまったグルテンを排除して、何時間でも集中力が続くことをすばらしいと思い、深夜まで、あるいはかんたんに徹夜して、プログラムを改良していたのです。
 これは明らかに交感神経緊張状態ですから、顆粒球のほうが優勢になって、小さく生み出されていた胆のうガンが増殖してゆくことを助けてしまいます。

 これらのメカニズムを理解して私は、1月のガン宣告後、交感神経緊張状態となってしまう活動を、一日に多くても4時間しかしないことにしました。
 実際、それくらいしか続きませんでした。
 コンピューターに向かうこと自体が精神的に無理だと思うようになり、ほかの、もっと単純な作業を行うことにしました。家の片づけや部屋の整理などです。
 私がそれまで暮らしていたウナギの寝床状態の家の、いちばん奥にある離れの一室に、私は全ての蔵書を置いていましたが、一番表(おもて)の、もと魚屋の店だったスペースを作り変え、そこに本と本棚を、すこしずつ運びました。かくして、(もと)店の半分は車庫で、あとの半分は書庫兼工作室となりました。
 奥の離れには、本棚を一つだけのこし、今必要な本だけを、表(おもて)の書庫から持ってきて、このページなどの参照文献として使っています。
 精神的にとても楽になりました。
 副交感神経緊張状態になるということは、精神的にリラックスしているということです。
 眠っているときはもちろん、食事のあとや、音楽を聴いているとき、かんたんな作業をしているとき、通常の速度でドライブをしているときなどは、副交感神経緊張状態になります。
 体温を測ってみると、交換神経緊張状態だと低くなり、副交感神経緊張状態には高くなるので、これらの活動を判別することができます。

 ほかにもとりあげたいテーマがたくさんありますが、いつまでも続けてゆくわけにもいきません。

 ほかにも取り上げたい本があります

 ほかにも取り上げたい本があります。
 上記の2冊[2][3] の著者が知らない(取り上げていない)、まったく新しい戦略のことが分かってきました。
 それと、現代のガン治療の、大きな問題点について、さらりと分析されている本にもめぐりあいました。
 (Written by TANAKA Takeshi, May 1, 2019)

 参照資料

[1] 「がん」では死なない「ガン患者」、東口高志・著、光文社新書818, 2016-5-20初版
[2] 「がんが自然に治る生き方」、ドクター・ケリー・ターナー・著、長田美穂・訳、プレジデント社・刊、2014-11-23初版
[3] 「免疫革命」、(元新潟大学大学院 医学部教授)安保徹・著、講談社インターナショナル・刊、2003-7-11初版

 

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