c14 ガン宣告することだけが医師の仕事ではない

田中 毅(TANAKA Takeshi @ 9621 ANALYSIS)

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 ガン宣告することだけが医師の仕事ではない

 私はエコー検査をうけ、CTスキャンへと進み、血液検査の結果も考慮して、胆のうガンだと宣告されました。
 これまでにも、私のお腹の中のCTスキャンは4回受け、それらの画像入りのCDを買い取り、独自の画像解析ソフトであるゴブリンアイズや、遊びの要素を入れることにより、さらに機能アップしたゴブリンアートを使って、自分の肝臓や胆のうの様子は、誰よりもくわしく見てきました。
 だから、5回目のCTスキャンの画像さえあれば、私の胆のうがガンであり、肝臓にも転移していることは私でも分かります。
 抗がん剤がガンに打ち勝つ見込みがなく、ガンの進行を遅らせるだけだとするなら、これ以外に何の手立ても示すことができないことを、もっと悔やんで、その非力さを患者にわびるというのが、せめてもの、ほんものの医師の態度ではないのでしょうか。
 しかし、こんな態度と心がけを見せてくれた医師には、この何年か、1人も出会いませんでした。
 ほんとうの医師なら、このような現代医学の壁の前で、木彫りの仁王像のように立ちすくむのではなく、ノミをもって何かを生み出すほうを演じ、この壁を壊そうとすべきではないでしょうか。

 治療法は自分で決める(Dr. ケリー・ターナー)

 このフレーズは、「がんが自然に治る生き方」[2] の第2章のタイトルです。
 この章では、「がんから劇的な寛解をとげた人々」の調査を行った著者が、共通した指針を見つけ、次の「三原則」としてまとめています。

 (1) 受け身にならず、自分で行動する
 (2) 自分の意志で人生を変える
 (3) 他人の批判に屈しない


 このような三原則を始めに示しておき、このような指針を示してくれた寛解者たちのエピソードが語られ、さらに細かな指針へと説明が細分化してゆきます。

 直感に従う(Dr. ケリー・ターナー)

 こんなことは、大きな病院であろうとなかろうと、現代の医師たちは決して言わないだろうし、考えさえしないことでしょう。
 これはつまり、医師が考えることり、患者自身が、その直感に従ったときのほうが、より正しいことがあると認めることだからです。
 しかし、Dr. ケリー・ターナーは、このような指針を、医師ではなく、ガンを自然に治してきた多くの患者からの話の中で、見出したということです。
 この章の導入部分に、つぎのような表現があります。

 直感とは、人を危険から遠ざけたり、病から回復へと導いたりしてくれる、実に貴重な能力なのです。([2] p102)

 ほかにもいろいろなエピソードが語られて行きますが、これらをすべて紹介してゆくわけにもいきませんので、この章の最後にまとめられている「実践のステップ」から、「直感に従う」ための実用的なテクニックをとりあげておきます。

 (1) イメージ療法のための素材(CDなど)を使う
 (2) 瞑想する
 (3) 日記を書く
 (4) 夢を活用する


 抑圧された感情を解き放つ(Dr. ケリー・ターナー)

 ここのところに、後で紹介する、安保徹の指針と共通するものが述べられています。
 たとえば、この章の中にある節のタイトルから選ぶと、「ストレスとガン」、「恐れとガン」などです。
 これらについて詳しく解説するのはやめて、章の最後にある「実践のステップ」にまとめられている、具体的なテクニックを整理して取り上げておきます。

 (1) 思考について日記に書き留める
 (2) 感情的になった瞬間のリストをつくる
 (3) 毎日、「許す」練習をする
 (4) ストレス、マネージメントのコースを受講する
 (5) 治療者かセラピストに会う
 (6) 催眠療法かEMDR(眼球運動による脱感作(Desensitization, こんな単語Random Houseには載っていない!きっと日本では無理)と再処理)治療を試してみる


 より前向きに生きる(Dr. ケリー・ターナー)

 この章でとくにとりあげておくべきなのは、次の節の内容です。かんたんにまとめておきます。

 前向きな感情を増やしたとき、身体に起きること
 心と身体の関連の強さは、科学的に明らかにされています。
 …… 感情は脳に指令を出し、ホルモンを放出させます。そのホルモンが、身体の状態を支配するのです。
 ……
 身体は、「戦闘・逃走モード」か「治療モード」のどちらかの状態にしかありません。両方同時はありえないのです。


 これらの解説のあと、「治療モード」に入るには、「愛やよろこび、幸福」を感じること、と続き、そうすることで、身体にどのようなことが起こるかがまとめられています。実は、このようなメカニズムを仲介するホルモンについても語られていますが、ここのところは略しておきます。

 (1) 血圧や心拍数、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を下げる
 (2) 血流をよくする
 (3) 呼吸を深くして、細胞に酸素を行きわたらせる
 (4) 食べたものをゆっくり消化し、栄養の吸収をよくする
 (5) 白血球と赤血球の活動を活発化させ、免疫システムの働きを向上させる
 (6) ナチュラル・キラー細胞の活動を促し、がん細胞と闘う免疫システムを強化する
 (7) 感染のない状態にする
 (8) がん細胞の有無を精査して、あれば取り除く


 この章にも「実践のステップ」がまとめられていますが、ここでは割愛します。

 「どうしても生きたい理由」をもつ(Dr. ケリー・ターナー)

 ここのところの章は、まだ読み切っていません。
 私は、これについて、手探りで、今探しているところです。
 私の知人や友人の何人かは、もっと若いころに死んでいます。
 最近では、いっしょに陶器会社に勤めていて、陶器の風呂を制作していた、仕事場でも私のことを「たけやん」と呼ぶ幼馴染は
 「あと何か月か年金を納めれば、年金支給の権利が得られる」
と言っていたのに、60歳のころに亡くなってしまいました。
 かつて、同じ学校の同じ学年で一緒に働いていた、ある女の先生(陸上競技の先輩でもありライバルでもあった先生の奥さん)は、何年か前、ガンでやせ細り、亡くなっていたということを、つい最近になって知りました。私のクラスにも、英語の授業で入ってくださっていた人です。
 ある問題生徒を職員室に呼んで
 「あんたのこと信じていたのに、信じてかばっていたのに、みんな嘘やったんか」
と泣きながら、生徒を叱った人です。
 そんな叱り方は、私にはとうていできませんでした。
 中学校から高校の間、同じチームでいっしょにトレーニングして、大学は違っていましたが、けっきょく二人とも教師になっていて、(私は7年で辞めてしまいましたが)教頭、校長と勤め上げた友人も、ガンで亡くなってしまったということを、区長をしているとき、町代の一人から聞きました。
 どうやら、私もここまで生きてきたのだから、いつ死んでもおかしくない。
 ふと、そう考えたときもありました。
 しかし、このまま死んでしまうのは悔しい。
 私は、こんな状態になっても、かんたんには死なないとうこと、こんなやっかいなガンになっても、このガンと闘う方法があるということを、私自身の心と身体を使って、リアルタイムで実験するために、もっと生きてゆこう。
 このように考えることにしました。

 「免疫革命」(安保徹)の四ヵ条

 安保徹は、その著書の中で、多くのことを、私たち患者に語ってくれています。
 「免疫革命」という本の中では、ガンに立ち向かう患者が心がける指針のあらすじを4つに分類して、これらを示し、その一つ一つについての解説を加えています。
 少し表現の形が変わるので、この本に記された「ガンを治すための四カ条」について、序章と第二章のものを並べてみます。

 序章 現代医学はなぜ病気を治せないのか
 ガンを治すための四カ条
 (A1) ストレ生活からの脱却
 (B1) 免疫力をあげればガンは治らない病気ではないので、ガンに対する恐怖からいっさい逃れること
 (C1) 体力や免疫力を消耗する治療を受けない
 (D1) 積極的に免疫機能を高める治療を行う
([3] p24)

 第二章 もうガンも怖くない
 ガンを治すための四カ条
 (A2) 生活パターンを見直す
 (B2) ガンへの恐怖から逃れる
 (C2) 免疫を抑制するような治療を受けない。あるいは、受けている場合はやめる
 (D2) 積極的に副交感神経を刺激する
([3] p93)

 これらについて私がどのように取り組んでいるのか、ここで詳しく語ると、このページの流れが大きく変わってしまうので、ここでは割愛しておきます。

 強いストレスがガンを生み出す(安保徹)

 「免疫革命」[3] の第二章「もうガンも怖くない」の前書きとなるところに、次のようにまとめられています。

 ガンは免疫抑制の極限で起こる病気です。免疫が徹底的に抑えつけられるようなストレスが背景にあり、交換神経緊張状態が持続すると、顆粒球が増えて、リンパ球が減るというパターンにおちいることが、原因なのです。
 ですから、交換神経緊張をもたらすストレスをとりのぞき、副交感神経を活性化していけば、必ず治る病気です。


 この後の節のタイトルを次に並べます。これらの内容を読めば、さらに詳しいことが理解できます。

 ガンの原因は極めて強いストレス
 発ガンのほんとうのメカニズム
 免疫力が上がればガンは退縮する
 ガン細胞は、けっして強い細胞ではない


 とても強いストレス(安保徹)

 それでは、ガンの原因となる強いストレスには、どのようなものがあるかということを確認したいと思います。

 (1) 過度な残業
 (2) 再就職のつらい状況
 (3) 誤解がもとで、トラブルに巻き込まれて、理不尽な思いをした
 (4) 薬の服用がもとで、交感神経緊張状態が引き起こされている


 ここでの(1)と(2)は、私の人生で何度も起こってきました。
 現在の胆のうガンは、2016年8月23日に始まった入院生活からのことだと考えられます。
 このとき、どのようなストレスがあったのかというと、(3)と(4)は、まさに、きっちり当てはまります。
 (3) の「誤解→トラブル→理不尽な思い」のエピソードについては、とてもたくさんあり、私はこのストレスを解消しようとして、黒月樹人闘病記をまとめたのでした。
 (4) についても、この入院時に出されていた抗生物質、そして、2016年9月14日に仮退院することとなり、CRP定量が0.43となったあとも、さらに1ヶ月分の抗生物質を飲み続けるようにとされ、9月27日にようやく0.27となりましたが、はたして、こんなに抗生物質を飲みつづける必要があったのか、飲み続けなければ再発してCRP定量の値は反発していったのか、私は医者ではありませんが、疑問です。
 さらに、次に進んだ大学病院でも、(3) は繰り返されました。
 せっかく自宅での健康的な生活で、病気もよくなってきて、ランニングの指導をしていた中学生のご両親から
 「こんなに元気なのに、いったいどこが病気なのですか」
と聞かれていたほどなのに。
 この後の、ほぼ2年間にわたる、別の要因によるストレスも、今は冷静に分析できています。

 まとめ

 まだ、このページのタイトルに関して、半分ほどしかまとめられていませんが、このように、現代医学が推奨している、(1) 手術、(2) 抗がん剤、(3) 放射線などの治療方法が使えなくても、ガンと闘う方法はたくさんあるのです。
  (Written by TANAKA Takeshi, May 3, 2019)

 参照資料

[1] 「がん」では死なない「ガン患者」、東口高志・著、光文社新書818, 2016-5-20初版
[2] 「がんが自然に治る生き方」、ケリー・ターナー・著、長田美穂・訳、プレジデント社・刊、2014-11-23初版
[3] 「免疫革命」、(元新潟大学大学院 医学部教授)安保徹・著、講談社インターナショナル・刊、2003-7-11初版
[4] 糖類の分子構造
[5] 「炭水化物が人類を滅ぼす」糖質制限からみた生命の科学、夏井睦(なついまこと)・著、光文社新書663、2013-10-20初版
[6] ブドウ糖とビタミンCの科学構造は極めて似ている
[7] 「ケトン体が人類を救う」糖質制限でなぜ健康になるのか、宗田哲男(むろたてつお)・著、光文社新書786、2015-11-20初版
[8] ダイエッター必読!ケトン体で体内エネルギーの大改革を起こせ
[9] 60mまでの(ほぼ全力)ダッシュの反復など、4本×(4〜6)セット
[10] 100mから300mまでの距離の、全速走に近いペースでの反復、本数やセット数は多くない
[11] 免疫栄養ケトン食で がんに勝つレシピ、管理栄養士 麻生れいみ・著、医学博士 古川健司・監修、光文社・刊、2017-8-20初版

 

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