c30 赤血球が減るのはガンとの闘いが進んでいる証拠

田中 毅(TANAKA Takeshi @ 9621 ANALYSIS)

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 私は貧血か?

 1回目の血液検査のための採血は2018年12月27日に行われました。
 その結果が示され、ガンと糖尿病であることが宣告されたのは、2019年の1月16日のことです。
 ここまで私は、それまでの生活習慣にのっとって、普通の生活をしていました。
 普通といっても、多くの人にとって普通に見えるというだけで、徹夜などもしてプログラムを直したり、玄米は炊いていたものの、おかずはレトルトのカレーだけという食生活を続けて、それでよし、と思っていました。
 2019年の1月と2月は、まだガンに対する取り組みをどのようにすればよいのかということを、調べて学んで、試しにやろうとしていただけです。このころの中心的なテーマは、基礎体温を上げて免疫力を高めるということでした。
 2019年の3月に入るころから、ケトン食のすばらしさに気づき、食事内容を変えていったと思います。
 ガンと闘うための、その基本的な戦略は、正常細胞はケトン体をエネルギー源とすることができるのに対して、ガン細胞はブドウ糖しか利用できないということです。
 炭水化物、タンパク質、脂質の3大栄養素についての食事のバランスを変え、(ブドウ糖になる)炭水化物を減らしてゆき、かわりに、タンパク質や脂質をたくさん摂るのです。
 もちろん、果物(はすこし注意して選びます)や野菜(もデンプンが多いものは避けます)、キノコ類や海藻類は欠かさず取ります。
 このようにして食事体系をケトン食のパターンに変えてゆき、基礎体温を2度以上ひきあげたことにより、ガンにエネルギー源のブドウ糖を(できるだけ)与えず、免疫力の主体となる白血球の中のリンパ球の活動を高めることができ、胆のうが破れて胆汁が体腔に漏れる事件や、胆管が通じて大量の胆汁が一気に十二指腸に出るという事件を何度も体験してきました。
 この戦略の効果は、ガン治療のための腫瘍マーカーの変化に先立って、糖尿病のマーカーであるヘモグロビンA1cに現れ、私はほぼ糖尿病から脱したと、担当医から言われるようになりました。
 2回目と3回目の血液検査の結果を分析したところ、転移していたはずの、肝臓の機能が、ほとんど正常の状態になっていました。
 ところが、これらの2回目と3回目のいずれにおいても、担当医は
 「貧血ですね」
と、赤血球の数が減っていることを指摘しました。
 しかし、なぜ、そのようになっているのかという説明はありません。
 実は2回目の血液検査の結果のあと、私は、赤血球に必要な鉄分を補うため、レバーやホウレンソウを食べることはもちろん、鉄の土瓶を買ってきて日本茶を煎じて飲む、古い中華鍋を磨いて鉄分が溶けだしやすくして調理する、買ってあった天ぷら鍋も鉄製であると気づき、これも内面を磨いて、味噌汁などを作る鍋(以前に使っていたのはアルマイトの鍋)とする、小さな鉄のフライパンも内側を磨いて肉や卵を焼く、といった、かずかずの工夫をしてきました。
 そにもかかわらず、表1の「血球」の「RBC(赤血球数)」の値が、467 → 408 → 380 と減ってきています。
 これは理解できない現象でした。

表1 2019年5月23日 3回目までの血液検査の各種マーカーの検査結果



 鍵はブドウ糖にあった!

 何冊か買っておいた本の中に、次の1冊がありました。

 「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因[19]、清水奉行・著、光文社新書1007、2019-5-30初版

 これを読み進めてゆき、次の1文に気づきました。

 脳も赤血球もブドウ糖をエネルギーとしている。脳はケトン体もエネルギーにできるが、赤血球はブドウ糖しかダメなのである。([19] p219)

 ここだ! と思いました。
 他の本などで調べてあるように、ガン細胞は何故かミトコンドリアをほとんど持っておらず、エネルギー源はブドウ糖しか利用できません。
 そのことを利用して、ガン細胞を兵糧責めにするため、(炭水化物から食物繊維を引いた言葉で)糖質を減らし、糖質が消化されて生ずるブドウ糖を減らすというケトン食を試みたのです。
 ひとつ問題となるのは、肝臓が脂肪などからブドウ糖をつくるという「糖新生」という機能があるので、完全な兵糧責めとはならないことです。
 しかし、ブドウ糖の絶対量は減ってゆき、ヘモグロビンA1cの値が 8.8 → 7.7 → 6.7 と、順調に減っています。
 このことと、上記の、赤血球はブドウ糖しかダメ([19] p219)という知識を合わせて考えれば、表1でRBC(赤血球数)が 467 → 408 → 380 と減っていることの説明がつきます。
 ブドウ糖を減らすという兵糧責めの戦略は、ガン細胞だけでなく、赤血球にも作用していたのです。

 3回目の血液検査の結果が分かってから、私は戦略を少し変え、これまで止めていた、玄米を乾煎りして炊いたものを少しずつ食べることにしました。乾煎りした玄米だと、ガンに対抗する2種類の成分が出てくるからです。玄米も皮の中はデンプンなので、消化されるとブドウ糖になりますから、糖尿病の治療ペースは落ちるかもしれませんが、今は、糖尿病より胆のうガンです。
 7月25日(木)に4回目の血液検査があります。
 この結果を見て、そのあとの戦略は、また練り直すつもりです。
 (Written by TANAKA Takeshi, June 10, 2019)

 参照資料(関係分)

[1] 「がん」では死なない「ガン患者」、東口高志・著、光文社新書818, 2016-5-20初版
[2] 「がんが自然に治る生き方」、ケリー・ターナー・著、長田美穂・訳、プレジデント社・刊、2014-11-23初版
[3] 「免疫革命」、(元新潟大学大学院 医学部教授)安保徹・著、講談社インターナショナル・刊、2003-7-11初版
[5] 「炭水化物が人類を滅ぼす」糖質制限からみた生命の科学、夏井睦(なついまこと)・著、光文社新書663、2013-10-20初版
[7] 「ケトン体が人類を救う」糖質制限でなぜ健康になるのか、宗田哲男(むろたてつお)・著、光文社新書786、2015-11-20初版
[11] 免疫栄養ケトン食で がんに勝つレシピ、管理栄養士 麻生れいみ・著、医学博士 古川健司・監修、光文社・刊、2017-8-20初版
[12] 「がんの嫌がる食事」、丁宗鐵(ていむねてつ)・著、三省堂書店・刊、2013-12-25初版
[14] 「ケトン食ががんを消す」古川健司・著、光文社新書847、2016-10-20初版
[15] 「炭水化物が人類を滅ぼす 【最終解答編】 植物VS.ヒトの全人類史」 夏井睦・著、光文社新書911、2017-10-20初版
[16] 「免疫力を自分で上げる本」、主婦の友社・編、株式会社主婦の友社・刊、2018-12-20発行
[17] 「薬を捨てる 糖尿病を治す」、栗原 毅・著、廣済堂出版・刊、2018-11-12初版
[18] 「薬剤師は抗がん剤を使わない」、宇多川久美子・著、廣済堂出版・刊、2017-1-25初版
[19] 「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因、清水奉行・著、光文社新書1007、2019-5-30初版

 

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