キミドリ・キャッツアイ

キミドリ・キャッツアイ キミドリの意味については諸説あって、@有色鉱物のキミドリマラカイト(黄緑孔雀石)、A樹木緑化運動中(キ・ミドリ・キャンペーン中)に授かった、B卵黄(キミ)色の鳥(トリ)型シナモンのミームを持っている、以下、数え上げると、足の指をくわえても足りないくらいある。キャッッアイとは、鉱石の結晶中に平行配置された針状含有物からの光の反射で、鉱石の表面に、多くの光を避けようとしたときの猫の目のような光輝が生じるもの。このシナモンの目が、そうだというわけではない。キミドリ・キャッツアイは、新参の宝石磨きのメスシナモンで、クレオパトラのもとで技術を磨いている。もちろん、石も磨いている。性格は温厚で控えめ。もちろんもちろん、クレオパトラの前では、どのようなシナモンでも従順で静謐(せいひつ)な状態になってしまう。ブラックタフもコリアンダーもしかり。ミジンコ・ザビエルにいたっては、ほとんど奴隷状態で、あれこれと用事をいいつかって跳ねまわっている。これも、クレオパトラという名のもつ威光なのかもしれない。

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黒月樹人(treeman9621.com)「天国にいちばん近い町」より