エピローグ1 ミジンコ問題

黒月樹人 (KULOTSUKI Kinohito)

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エピローグ1 ミジンコとオキアミに問題が発生し、ミジンコが保護観察処分になってしまう。二匹がつるんで遊びにいった外の世界で、モモイロザリガニ(メスシナモン)の腹部触覚に、カラカイ病のはずみで触れてしまったからだ。触覚というのだから、それで触って何かを感じるものなのだが、それはモモイロザリガニの立場から主張することで、ミジンコが触れてもよいというものではないのだ。その前にメスシナモンの同意がいる。それはなかったらしい。だから、ミジンコは逃げたのだが、ピョンピョンほとんどランダムにブラウン運動の軌跡で逃げ回っても、それほど遠くに逃げられるわけではない。外の世界の処方箋では、ミジンコは乾燥日干し処分になるはずだったのだが、あの町のミジンコだということで、保護観察処分でゆるしておこうということになったという。おそらく、乾燥してキンギョシナモンの餌にしても、あまりおいしくないと判断されたのだろう。

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