コロニー

黒月樹人 (KULOTSUKI Kinohito)

 同一のミームに支配されたシナモンらが形成する集団。繁殖のための群れ。シナモン群体および、それらの巣穴群。

 この同一のミームとは、

「シナモンが狭い領域に集まったほうが、触覚やヒレ(鰭)やシッポ(尻尾)による接触が多くなり、多様な意味で、より激しく刺激しあい、交流も増し、変化も激しくなり、余剰ユーラも再生産しやすく、このため、シナモンどうし(また、ミームどうし)の交配の確率と多様性も増し、ひいては、シナモンの進化のスピードが高まる」

というものである。

このようにシナモンの心を支配したミームは、確かに、より多くのシナモンへと感染することができたが、その大部分は、ムユウシナモンであるし、ナカカラヤミシンドロームの予備軍である。いずれ、生きてきたことに何の意味も感じないまま、墓とその土地と回忌の数のことだけを考えようとするシナモンたちである。

この(コロニーを形成する)ミームは確かに広く伝染されるだろうが、だからといって、ミームの(また、シナモン)の、何を高めることができたというのだろうか。

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黒月樹人(treeman9621.com)「天国にいちばん近い町」より