黒月樹人闘病記(f6)病院食「1合とっくりに鬼ころしが添えられてあれば」

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito 本名◇田中 毅 @黒月解析研究所)

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 はじめに

 次のいくつかのメモも、おそらくf4より先に記されたものようです。

 1合とっくりに鬼ころしが添えられてあれば、何も思いのこすことはありません

 ごちそうさまでした。
 おいしかったです。
 これで1合とっくりに鬼ころしが添えられてあれば、何も思いのこすことはありません。
 ところで「肉食禁止」とありますが、これは普通の私の食生活を問われたとき、肉より魚を選ぶようにしていると言ったのを、過剰に判断されたものと思われます。
 宗教上の理由とかで食べないのではありません。
 実生活では、吉野家の牛丼なども平気で食べています。
 だから「肉食禁止」と言ったのではなく「肉よりは魚(が好き)」だったのです。
                    田中 毅

 (※)重湯Aやおかゆではなくなり、普通の食事となったはずですが、普通ではありませんでした。
 私の献立表には、「肉食禁止」という赤いスタンプ文字が、いつもついていたのです。
 もうひとつ、牛乳がメニューにあるとき、牛乳の文字が二重線で消され、そして、そのままで、代わりのものが何かつくということではありませんでした。
 べつの日のメモで、牛乳のところを豆乳に換えてほしいと言ったのですが、これは完全に無視されました。
 牛乳にアレルギーをもつ人、子供などは、その代わりに豆乳を飲んでいます。
 私は普通の大人なので(違う点のほうが多い)、牛乳を飲むとお腹が下ってしまいます。
 ヨーグルトなら大丈夫と言ったはずですが、これも却下されました。
 ほんとうに、ここは病院で、私が対応しているのは、その病院の栄養士なのかと、何度も考え込んでしまいました。
 このような世界を放置した責任は、管理者にあります。この市と隣の市の(かつては同じ郡だったので)市長たちです。
 責任はきちんととってほしいと思います。
 問題を解決するか、辞任するか、というのが、政治家の責任の取り方です。

 えせクロワッサン

 ごちそうさまでした。
 本日はえせクロワッサンを出していただきましたが、これはクロワッサンではなくロールパンです。
 私はクロワッサンを作ったことがあります。生地にバターを厚くぬり、冷蔵庫で冷やしながら、何重にも折りたたんでゆくプロセスが、いかにもめんどうくさい。
 昔(今もそうなのかは確認していません)、大津の西部1階で、本物のミニクロワッサンの小さなブースがありましたが、行列のできるほどの大盛況。その店の商品は、そのミニクロワッサンだけ。本物のクロワッサンには、そのような力があります。
 ところで、このようなときの卵は、厚焼卵ではなく、もっとかんたんに作れる、スクランブルエッグでしょう。
 失望しました。これでは喫茶店の朝食メニューにしても、人は集まらないことでしよう。健闘を祈ります。
            田中 毅

 (※)この問題は、病院の食堂が仕入れているパンの袋に「毎日(かどうか忘れましたが)クロワッサン(こっちは確実に)」という文字が記されていたのです。
 もちろん、内部は層になっておらず、裏にある成分表には、バターの文字もなく、マーガリンとありました。
 明らかに偽物です。関西ではバッタもんと言います。クロワッサンのバッタもんです。

 血糖値が220でインシュリン注射を腹に打たれてショックです

 ごちそうさまでした。
 「うまき」は調理人の母と兄の得意料理の一つでした。
 それにしても、どんな卵焼き器を使っているか知りませんが、こんなにコンパクトにまとめ、かつ、しっかり皮を焼くのは、ごくろうなことだったでしょう。おそれいります。
 ところで、今私は、夕食前の血糖値が220で、インシュリン注射を腹に打たれてショックです。
 漫才の原稿を書くために、脳へのエネルギー補充として、1袋108円のグミを、ちょっと5袋だけ食べただけなのに…
              田中 毅

 (※)108円のグミを5袋も、食事前の血糖値測定2時間前以内に食べていて、血糖値220は低すぎるかもしれません。
 この問題は、このあと、大きな展開を見せてゆきます。
 ここにも、この病院が抱える(看護師や医師たちがすべて罹患している)「意識の眠り病」という問題のきっかけが潜んでいます。
 漫才の原稿というのは、もちろん、アレです。
 日常での軽いジョークや、もし看護師の娘がこんなことを考えたとしたら、といった、わずかばかりの核のまわりに、いろいろな言葉がくっついては、成長してゆくのです。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, September 24, 2016)

 

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