黒月樹人闘病記(m8)漫才台本/患者と看護師編「オクトパスウィルス」

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito 本名◇田中 毅 @黒月解析研究所)

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 はじめに

 ここでの患者は、もちろん、私。
 看護師は、かの(自称)人気ナンバーワンでもある、愛嬌ナンバーワン(IQワーストワンでもある)のこと。
 これは「エボラウィルス」の、わずか1時間後に起こった物語。
 彼女がはったアンテナというのは、蜘蛛の糸のように、どこかに引っかかって、とれてしまっていたに違いない。

 オクトパスウィルス

 かの、うるわしき、愛嬌ナンバーワンが、血圧測定の道具を持って現れる。

愛嬌 これから血圧測定しますから、腕を出してください。

患者 腕なら何本でもある。
   (ここのところのジョークは、映画「宇宙人とカウボーイ」の宇宙人をパロッている。
    この宇宙人は、胸の外骨格をあけると、さらに2対の腕が現われるのだ。)

愛嬌 2本でしょ。こっちでいいです。
   (患者の左手の上腕の部分に圧迫用の袋を巻き付け、
    手動ポンプで空気を入れ始める)

患者 おまえ、おれの、ほんとうの病名、知ってるか?

愛嬌 肝臓にばい菌が入って、膿がたまったんでしょ?

患者 それはただの、結果論としての症状だ。
   もっと奥に、ほんとうの病気がある。

愛嬌 何ですか。

患者 いいか、おれは、オクトパスウィルスに冒されていて、
   こいつにやられると、
   頭に毛が残っているにもかかわらず
   全部、剃ってしまいたくなるんだ。
   だから、あれ(イメージをテレパシーで送る)
   血糖値検査ってあるやろ
   あれで、おれの血、ぱちんって指に穴あけて絞り出しているけど
   あれに直に触れてしまって
   オクトパスウィルスに感染してしまうと

愛嬌 感染してしまうと?

患者 おまえも
   その黒髪
   みんな剃ってしまいたくなって
   尼さんになってしまうぞ

愛嬌 ええっ〜、どうしょう。
   脱脂綿でカバーできないのですか。

患者 無理や。

愛嬌 血糖値検査、でけへん。
   どうしたら、ええんやろ。

患者 おまえ、オクトパスて、なんのことか知ってるか?

愛嬌 いいえ、知りません。

患者 タコのことや。
   あの、たこ焼きのタコ。
   8本脚のタコ。
   分かるか。

愛嬌 分かりました。
   でも、それが何か?

患者 オクトパスウィルス
   翻訳すると、タコウィルス
   そんなもん、あるか!

愛嬌 しもた!
   また、引っかかった!

患者 タコのウィルスって聞いて
   おれの頭がつるつるで、タコみたいや
   ちゅうとこで気がつかなあかんとこやった。

愛嬌 アンテナ貼ってたのに…

患者 まあ、オクトパスがタコやっ、ちゅうことが分からんかった
   おまえさんの、教養の無さが、わるさした、ちゅうことや
   もっと、勉強しとき
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, September 16, 2016)

 

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